第25回滋賀水彩展おわる
ひまわり 50号 前川稔子(大津市) 第25回滋賀水彩展は、コロナ禍の厳しい中、無事おわりました。準備いただきました関係の方々にお礼申し上げます。出展は例年の半数位でしたが、意欲的な作品、楽しい作品など一部を順不同で紹介します。 ひまわりに笑顔の零る一家かな 惟之 枯蓮の水面の影の美しき 風そよぐ自粛の庭の若葉かな 明智越リスの横切る竹の春...
View Article九月の詩(御車返し)
明智越(京都・亀岡) 40号 御車返し 山上に御車返しなる桜 惟之 散る花の一片おほきひらひらと 不動寺に花の絨毯薄明り 鶯の四方に啼きをり遠比叡 新緑のトンネル抜けて山下る 誌上句会 兼題「青田」 特選 窓四方開けて青田の風に棲む 三枝子 かぎろひの里の朝風青田風 洋子 そよぎ立つ色に力や青田風 みどり 学校田に学年の旗青田風 恵子...
View Article夏休の絵
バレーが大好き 優月(4歳10か月) コロナ禍が厳しい折、夏休みに子たちが帰って来てくれました。買い物以外は何処にも出かけずに絵を描いたり、庭でのプール遊びや稲畑の散歩、花火などをして過ごしました。大好きなバレーの絵など楽しい思い出の作品や共に過ごした時間を拙句で紹介します。 ブーメラン高木に架かり秋に入る 惟之 雨上がり子らと植ゑをり秋の花 梅雨のごと雨ばかりなり帰省の子...
View Article十月の詩(さくらんぼ)
北山田漁港(草津市) 8号 さくらんぼ 七年の歳月実りさくらんぼ 惟之 朝日差す葉裏に百顆さくらんぼ 妻に摘む朝の一盛さくらんぼ さくらんぼ掌に摘みお裾分け ネット越し小鳥も突くよさくらんぼ 誌上句会 兼題「星月夜」 特選 カルザスのチェロの響きや星月夜 惟之 鯉跳ねて川面におどる星月夜 みどり 釣り船の連なる灯かり星月夜 東音...
View Article袴腰山登山
洗堰から望む袴腰山391m 故郷の山、袴腰山に登ってきました。自宅から徒歩往復6時間。疲れてへとへとになって帰りました。来年は八十路を迎えますが、仲間に支えられて何とかやっています、瀬田川沿いの鈴なり無患子、楽しい朝市の看板、口を開けた木通などなど。山路は、おびただしい朴落葉でしたが、朴の木に触れ、樹上の朴の葉を始めて納めました。楽しい自然との出会いでした。...
View Article第17回湖水会水彩画展のご案内
第17回湖水会水彩画展をご案内申し上げます。 ご高覧いただきますようお願いいたします。 日時:2021年10月26日(火)~31日(日) 10:00~16:00 初日は12:00~ 場所:大津市生涯学習センターギャラリー(1F) 大津市本丸町6番50号 Tel 077-527-0025 京阪石坂線「膳所本町」下車 湖岸方面へ徒歩数分
View Article十一月の詩(浮御堂)
赤い四阿の見える森(栗東) 8号水彩 浮御堂 山稜に垂るる暗雲雹来襲 惟之 雹はげし茄子の葉っぱの穴あまた 捩花や左右を妻と確かめて 首筋を真だに遣らる夏の山 湖に立つ虹の真下の浮御堂 誌上句会 兼題「花野」 特選 潮鳴りの花野の中の無人駅 清次 空缶を蹴りゆくどこまでも花野 みどり 日照り雨して花野に風の戻りけり...
View Article瀬田史跡巡り
近江国庁跡史跡公園 奈良・平安時代に瀬田にあった近江国庁跡を目指し、徒歩6時間の近郊史跡巡りを小春日和の11月14日(水)に仲間と実施しました。遺跡の写真説明は平成23年に開催された大津歴史博物館の企画展「地中からの贈りものー遺跡が語る大津ー」を参照した。...
View Article十二月の詩(東京五輪)
田村神社の紅葉(甲賀市土山町北土山) 東京五輪 銅メダル賭けて七人蝉時雨 惟之 激闘の東京五輪夏終はる かなかなのやめば夜明けの雨上がる 川風や時に途切れて虫の声 朝顔や五輪の記事の捨てがたし 誌上句会 兼題「木の実」 特選 瓦焼く窯の火鳴りや木の実落つ 三枝子 校庭に下校のチャイム木の実降る よう子 自転車のかごに木の実と文庫本 洋子...
View Article一月の詩(稲たわわ)
下鴨神社(京都市左京区下鴨) 稲たわわ 帰京する子に手渡しぬ賀茂なすび 惟之 山並へ子らとスキップ稲たわわ 兄いもと笛吹き合ひて秋の宵 雨上がり子らと摘みゐる秋の花 車椅子テニスに見入る夜半の秋 誌上句会 兼題「小春」 特選 達磨さん転んだが好き小春の日 廣平 母の紅さして幼の小春かな 文夫 多摩穏やか富士穏やかに小春風 清次...
View Article令和四年新年10句
曇天の凧あげ 4号水彩 新年あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。 久方ぶりに帰郷して、東京在住の子らと過ごした新年の10句を掲載いたします。 子らと抜く庭の大根一二三 惟之 狭庭には小さな焚火子らの頬 残り火の焼芋つくりほっこりこ 小さくも心尽しの雪ダルマ 初春や子らと張子の虎つくり...
View Article二月の詩(光悦寺)
パンと赤いネクタリン F8 水彩 光悦寺 鷹峯三山空へ秋晴るる 惟之 椿の実三つ四つ光る光悦寺 光悦の墓前に立てば秋の風 黙浴の露天の静寂月明り 父と子の語る立湯や零れ萩 誌上句会 兼題「冬木立」 特選 裏山の口開いてをり冬木立 清次 青空の余白を広げ冬木立 篤子 胸襟を開き切つたる冬木立...
View Article三月の詩(無患子)
雛人形の五人囃子の鼓と小太鼓 無患子 初生りの小さき檸檬香を放つ 惟之 無患子の降る川の辺を子等とゆく 献立にシェフの朱印や秋夕焼 山道を埋め尽くして朴落葉 大銀杏光を放ち散り急ぐ 誌上句会 兼題「去年今年」 特選 一編の詩が拠り所去年今年 捨弘 星星の海へ消えゆく去年今年 富治 棟梁の遺訓継ぐ子や去年今年 三枝子...
View Article志賀の大仏
蹴上の桜(京都) 六号 水彩 志賀の大仏 湖へ向く北向き地蔵冬日差す 惟之 冬晴や京への山路道祖神 微笑の志賀の大仏冬ぬくし 山中の崇福寺跡紅葉散る 大空へ杵たかだかと餅を搗く 誌上句会 兼題「寒卵」 特選 寒卵茹でて庭師の一服へ 洋子 父帰還は祖父の祈りや寒卵 三郎...
View Article五月の詩(初比叡)
新緑の県立図書館 6F 水彩 初比叡 子らと抜く庭の大根一二三 惟之 八十路へと向かふ湖辺や初比叡 初春や子らと張子の虎づくり 初旅は京の御朱印巡りとや 高高と子らと凧揚げ里の川 誌上句会 兼題「草青む・水温む」 兼題「草青む」 特選 比叡より流れ来る川草青む 胡蝶...
View Article第26回滋賀水彩展の案内
第26回滋賀水彩展をご案内申し上げます。ご高覧いただきますようお願い申し上げます。 日時:2022年5月18日(水)~5月22日(日) AM10:00~PM5:00(22日はPM4:00まで) 場所:大津市歴史博物館 大津市御陵町2-2 Tel 077-521-2100 アクセス:京阪電車市役所前駅より徒歩5分 JR大津駅より徒歩15分 主催:滋賀水彩画会...
View Article第26回 滋賀水彩展終える
漁港 滋賀水彩画会賞 野洲市 北村好子 大津歴史博物館で開催されました第26回 滋賀水彩展が終わりました。出展は60点(会員48点、一般18点)。受賞されました作品を主に紹介させていただきます。作品からイメージの拙句も挑戦してみました。😊 初夏の湖の漁港や宙も映え 惟之 雪解けの道はもふすぐ西教寺 早春の五竜岳なり若き日を 湯けむりの昇る秘湯や冬はじめ...
View Article六月の詩(春寒し)
睡蓮(大津市大萱) 40号水彩 春寒し 一月を破り火山の大爆発 惟之 凍空や山売りますと貼り紙あり 春立ちて早や三日目に金メダル 大ジャンプ消えたるメダル春寒し 早春や阿修羅てふ名のチワワ抱く 誌上句会 兼題「春の波」 特選 敷き網の浮子を超えくる春の波 三枝子 釣り人を眠りに誘ふ春の波 須美子 網つむぐ島の漁師や春の波 惟之...
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