八月の詩(下萌)
金勝アルプス天狗岩山頂より(2017.7.24) 下萌 笑ふ児の歯はうすうすと下萌ゆる 惟之 橋下に数多隠れし燕の巣 サーチライト照らし舟ゆく花の下 山越えの桜蕊ふる通学路 幼子の諸手に溢る花の屑 誌上句会 兼題「螢」 父母や飯盛山の夕蛍 惟之 束の間の命の乱舞蛍の夜 洋子 かりそめにこの世に生まれて螢かな 秀子 せせらぎの涼しき宿や螢飛ぶ...
View Article仮面
仮面 6F 韓国の仮面劇で知られる仮面を描きました。写生会では、ほかに人形、野菜がモチーフとして準備されましたが、木彫りの仮面を選びました。この仮面は眉が黒くて、太く、鼻が大きいのが特徴。正面か斜めか迷いましたが、真正面としました。仕上げのバックの色は黄色を基調としてみました。写生時間は13:30-15:30の2時間。...
View Article竹生島クルーズ
西国33カ所30番の宝厳寺弁天堂(長浜市早崎町・竹生島) 北びわ湖に浮かぶパワースポット、神秘の島と云われる竹生島に里帰りの子らと行ってきました。竹生島へは長浜港から定期便の高速艇で30分ばかり。宝厳寺本本堂までは165段の石段をのぼり、60分ばかりの霊場めぐりはかわらけ投げなど楽しいひと時でした。帰りには、久しぶりに北国街道、黒壁ガラス館や大通寺商店街を巡りました。...
View Article九月の詩(錦鯉)
百日草 10号(水彩) 中村修三 錦鯉 手を繫ぎ渡る渓流夏に入る 惟之 錦鯉跳ねる近江の商家町 片蔭や船板塀の釘の跡 飛び跳ねて魚道をのぼる小鮎かな 聖五月美女と野獣を見る二人 誌上句会 兼題「風鈴」 懐かしきほおづき市の風鈴音 惟之 風鈴に眠りの国へ誘はるる 洋子 遠き日や表を通る風鈴屋 初枝 天秤の売り込む声の風鈴屋 幸子...
View Article夏の思い出
桟橋からミシガンを見送る 夏休みに東京から子らが里帰り。魚とりや山のぼりをしたり、初めてミシガンにのりました。また、琵琶湖博物館では、ザリガニになったり、木こりなどをして楽しく過ごしました。 清流に鮴(こり)を放して清々し 惟之 手の平に青蛙ゐて稚の笑顔 陶観音ならぶ山路やつくつくし 夏山のおにぎり旨し鮭と梅 山裾の彩とりどりのダリヤかな 船長の白帽被る夏休み...
View Article棄てられた錨と桟橋
棄てられた錨と桟橋 2016年10月、沖島に写生会に来てスケッチのままの未完成作品をやっと彩色しました。「あの水平線のように沖島の人はみんな平等だよ。こちら来たら湖水を描かないと」古老に云われたのが、いつも頭の隅に残っていました。この絵の水平線の一番高い山は津田山、その右側は長命寺山。近江富士の北にあるこの連山は私のお気に入りです。2016年10月掲載の「日本遺産の沖島めぐり」参照...
View Article十月の詩(ひつじ草)
万葉の里を彩る柿たわわ 高嶋市 ひつじ草 薫風や被災地めぐる図書のバス 惟之 参拝は素足が決りかくれ里 島影に行き交ふヨット碧き湖 水上のお菓子のやふなひつじ草 じゃがたらの花の風呼ぶ大地かな 誌上句会 兼題「新涼」 新涼や比良山中の杉襖 惟之 トパーズの色に明け初め涼新た 洋子...
View Article第12回青いアトリエ水彩画展のご案内
第12回青いアトリエ水彩画展を下記のとおり開催いたします。 ご高覧いただきますようご案内申し上げます。 日時:平成29年11月7日(火)~11月11日(土) AM10:00~PM16:00 場所:大津市生涯学習センター1階ギャラリー 大津市本丸町6番50号 TEL 077-527-0025 京阪電車石坂線 膳所本町下車 湖岸方面へ徒歩数分
View Article十一月の詩(蝉しぐれ)
乙女が池の太鼓橋(高島市勝野) 蝉しぐれ 近江富士見上げて匂ふ椎の花 惟之 池底に影と動きし井守の掌 万緑に見えつ隠れつ番鳥 あの山とこの山競ふ蝉しぐれ 木から木へ蝉飛び交うて子らの声 誌上句会 兼題「草の花」 微笑みの童地蔵や草の花 惟之 草の花遙かに地平を風渡る 洋子 行き帰る路傍の割れ目草の花 秀子...
View Article第12回青いアトリエ水彩画展おえる
紫陽花のころ(英国庭園)8F 太田厚子 2017年度の第12回青いアトリエ水彩画展を盛況理におえることができました。期間中は天候にもめぐまれ多くの方々にご覧いただきました。いただきましたご助言や励ましのお言葉を今後の糧に制作を励んでゆきたいと思います。ありがとうございました。出展30点の一部をお示ししてお礼にかえさせていただきます。 秋の港余白に近江富士のあり 惟之...
View Articleバッタが原の大銀杏
バッタが原の大銀杏(京都御苑) 6F 11月16日(木)湖水会で京都御苑へ写生会に行きました。寒い日でしたが、7名参加。九条池、建春門、大銀杏、紅葉の立木、清水谷家の椋などそれぞれで描きました。余りの寒さで予定を一時間切り上げました。御苑には何本かの大銀杏がありますが、大宮御所を背景にしたこの大銀杏を描きました。 散り初めるバッタが原の大銀杏 惟之 赤帽の子等の声聞く紅葉狩...
View Article十二月の詩(牛蛙)
南禅寺境内(2017.11.23) 牛蛙 太鼓橋を響かせている牛蛙 惟之 清流に鮴のはしこし掴み捕り 水遣りに飛び込んで来し宵の蟇 山頂や仲間五人と西瓜割り 文月や瑠璃にかがようガラスペン 誌上句会 兼題「鳥兜」 赤丸で囲ふ検査や鳥兜 三枝子 奥宮の暗がりのぼる鳥兜 惟之 県境の標に絡む鳥兜 洋子...
View Article第13回湖水会水彩画作品展のご案内
第13回湖水会水彩画作品展を下記の通り開催いたします。 ふるってご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。 日時:平成29年12月5日(火)~12月9日(土) 10:00~17:00(最終日は16:00まで) 場所:大津市生涯学習センター ギャラリー1階 大津市本丸町6-50 TEL 077-527-0025 京阪電車 膳所本町下車...
View Article第13回湖水会水彩画作品終える
ちんどん(尾張・一の宮) 6F 高橋 満 第13回湖水会水彩画展は無事に終えることができました。師走の寒い中、 多くの方のご来場をいただきありがとうございました。作品の一部を掲載 させていただきお礼に替えさせていただきます。 ちんどんの目と目が会ふて冬うらら 惟之 朝宮の茶山を走る黄の電車 舟板の釘跡くきり近江蕎麦 散り初めるバッタが原の大銀杏 わが町は鈴鹿の麓花すすき...
View Article一月の詩(通草)
下鴨神社参道(糺すの森) 6F 通草 松の樹の空に蔓巻く山葡萄 惟之 雨上り傘を広げし茸かな 獣道行く手に一つ通草落つ 朝顔の土手咲きのぼる濃紫 辻地蔵前垂れ朱き萩の花 誌上句会 兼題「時雨」 護摩の焔を煽るる風や初しぐれ 三枝子 山上に棚引く読経しぐれ雲 惟之...
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