笠置山から笠置の町並みと木津川流域、右上は鈴鹿山系、伊賀上野方面を望む
美しい笠置の町並みと木津川の流れが一望できる笠置山(288m)は、京都府立自然公園に指定されています。春は桜、秋は紅葉などさまざまな風景が楽しめます。笠置山にある笠置寺は、国内最大の磨崖仏などの巨石奇岩があり、見どころが豊富。1300年まえ、笠置山全体が修験行場として栄え、その後、宗教の山、信仰の山として全盛と極めたといわれています。まだ紅葉には早かったですが、後醍醐天皇が行在所を置いた史跡にも立寄ってきました。
石山(9:07)ー京都ー木津ー加茂ー笠置(10:49)ー笠置山ー笠置(15:28)-加茂ー木津ー京都ー石山(17:07)
秋の空また乗り換えて一両車 惟之
柳生への小道に群れる曼珠沙華
山門の葉陰に朱き水引草
竹の杖かりて登りぬ秋の山
丁石の読めぬ一字や秋陰り
秋天へ弥勒ぼとけの大磨崖
ゆるぎ石少し動きて落葉ふる
行在所の真中の大石こけの花
木津川の流れゆるやか初紅葉
木津川の水面のひかり秋の駅
JR木津駅で関西線に乗換え
JR加茂駅で一両車に乗換えてJR笠置駅へ
JR笠置駅を下りて笠置山へ
出会いの奈良街道から旧登山道へ
余り踏まれていない登山道(東海道自然道)
三丁石 頭の一字は「笠へ」と読めそうだがーーー
柳生街道から笠置山古道へ
笠置寺山門に到着
修行場入口で水引草を見つける
笠置寺の本尊弥勒像菩薩。度重なる火災で表面が焼け崩れている
い
特殊カメラの技術で残った線から彫刻線をさがし1300年前の弥勒菩薩を見つける
本尊弥勒磨崖仏は高さは五十尺(16.5m)あり、国内最古、最大といわれている
正月堂まえから虚空像菩薩への道、大岩石に圧倒され、人は蟻の様にみえる
大岩石がつづく
虚空蔵菩薩を見上げる。弘法大師が一夜にして彫り上げたといわれる
少し角度をかえて拡大した虚空像菩薩、左下に刻線が見える
先年、拓本にこの8m×10mの大掛軸を作製したと記されている
先手屈
胎内くぐり
笠置山修験道の入口にある胎内くぐり
笠置山には滝がなかったことから、この胎内くぐりをとおり、身を清めたといわれる。
ゆるぎ石。元弘の変のおり、攻めあがる鎌倉幕府軍にこの石を落して戦うために倒討幕側(後醍醐天皇側)が準備したといわれる大石。押し込むと動きました。
平等石の間を何とか抜ける
蟻の戸わたり
蟻の戸わたりからの見た北方面の景色
紅葉には早いが、林間の木洩れ日がきれい
行在所への石段
後醍醐天皇行在所跡。元弘の変で敗れた天皇は隠岐の流刑(1332年)となるも
1333年、鎌倉幕府は崩壊し、復帰。1339年没。墓は奈良、吉野町にある塔尾陵。
後醍醐天皇の歌碑 「うかりける身を秋風にさそわれて おもわぬ山の紅葉をぞ見る」。「うかりける身」とは、どのような身辺だったのだろうか。
笠置駅への道路脇に「笠置寺絵縁起」が描かれている。
「笠置寺絵縁起」の部分
元弘の変(1331年~1333年)の一幕を語る人形(JR笠置駅付近にて)
笠置駅ホームから木津川を見る
JR笠置駅からJR加茂駅への一両車にて
一枚の記念写真、蟻の門渡りにて