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Channel: 水彩画と俳句の世界
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大溝城跡と乙女ヶ池、太鼓橋を巡る

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  大溝城本丸跡の石垣(滋賀県高島市) 8F

 近江高島の乙女ヶ池、大溝城跡を訪れました。乙女ヶ池は万葉の時代から「香取の海」として大溝城の外濠として利用され、幾多の歴史を秘めた場所です。現在は昔のびわ湖の湖岸風景を残す風光明媚な内湖。大溝城は明智光秀の設計により築城された城。初代城主は信長の甥・信澄は高島の開発・発展に尽くし、織田軍の遊軍として活躍。光秀の娘を妻としていた信澄は本能寺の変の嫌疑を掛けられ自害。その後、次々と城主は交代したが、その一人が浅井三姉妹の次女を正妻とした京極高次であった。

 乙女ヶ池の太鼓橋からのスッケチは時おりの牛蛙の鳴く声を聞きながら、山裾を走る湖西線の列車音を耳にして描きました。その後、大溝城跡へ移動して、苔生すの石垣を戦国時代へ思いを抱きながら描きました。

 牛蛙太鼓橋をも震わせる   惟之

 万緑の山裾走る列車かな

 万緑へ五つ繋がる太鼓橋

 万緑に見えつ隠れつ番鳥

 炎天に心臓ぱくぱく筆おきぬ 

 釣人の案山子のごとく動かざる

 農小屋のトタンの屋根や柿若葉

 水城の跡の石垣苔の花 

  乙女ヶ池の太鼓橋より1 2F

 乙女ヶ池の太鼓橋より2 2F

 乙女ヶ池の太鼓橋より3  2F

 青田と三尾山。この山裾は壬申の乱の戦場となった場所といわれている。

 農小屋、柿若葉と茄子と古井戸のある乙女が池の畔をゆく。

乙女ヶ池の池畔 

 釣人と太鼓場の見える乙女ヶ池。釣人はまるで案山子のようだ。

 どこで描こうかとうろうろ。もう描いている仲間もいた。

 炎天下、ここでスケッチ。抜群の景色。右の山麓はリトル比良。右奥は蛇谷ヶ岳。

 頂に鉄塔の見える三尾山と太鼓橋。牛蛙の鳴き声が時をり響く。

 湖西線の電車が山裾の緑陰を走る

緑陰の山影映す池面かな

 

 遠くに魞の見える池畔

大溝城跡の石垣

 大溝城跡の碑

 近江高島駅構内で作品の講評風景

 

 


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