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Channel: 水彩画と俳句の世界
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第73回 びわ湖毎日マラソン

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             ランナーに旗ふって声援を送る地元の人

 好天に恵まれた3月4日、第73回びわ湖毎日マラソンが開催されました。沿道にはたくさんの人が詰めかけ声援を送りました。本年は2020年東京五輪の代表選考会の「マラソングランドチャンピオンシップ」MGCの出場権をかけた大会で225人が参加。ケニヤ出身のディラングが2時間7分53秒で初優勝しました。日本勢の最高は初マラソンに挑んだ中村匠吾(富士通)の7位。2時間10分51秒で走り、わずか9秒の差でMGCへ切符を手にしました。

 コース:皇子山陸上競技場ー湖岸道路~瀬田川西岸南下ー瀬田洗堰ー瀬田川東岸北上ー瀬田川浄水場(折り返し)-皇子山陸上競技場

  春空へ号砲放ちスタートす   惟之

  ご近所と共に声援あたたかし

  赤子抱き旗ふるをみな春の昼

  比叡のぞむ折り返し点春柳

  春暖や初マラソンを激走す

  映像は散歩道なりあたたかし

 15km近くを走るトップグループ     

 復路27km付近の瀬田洗堰を走る中村匠吾選手(NHKテレビより)

 

 復路28km付近のトップグループの映像(NHKテレビより

 

瀬田洗堰の映像(NHKテレビより)


伊吹冠雪2018

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                 伊吹冠雪 F20 水彩

「この伊吹山を50号にして京都水彩展に出してみたらどうですか。」と湖水会でM氏に助言され、平成18年3月(2006年)の展覧会に50号を出して初入選しました。

          蒼穹や「伊吹冠雪」初入選   惟之

そんな強い思いの「伊吹冠雪」です。今年は第35回の記念公募展で、京都文化博物館で開催されます(3月29日・木~4月1日・日)。

この風景との出合いは2004年1月2日。晦日に大雪が降り、勇んで近江長岡に行きました。三島池までは2Kmほど。眼前の伊吹の山頂にはいつまでも厚い雲が張り付いて山容がみえず。1時間ほど待っていたら、突然に空が晴れ渡り、この伊吹山が現れました。ホントに運がよかったです。

          御鏡のやうな雲のせ伊吹山(いぶき)かな

          山頂へ雪吹き上げて雲のびる

          朝日浴び枯木も力授かりぬ                        

          生涯の一画となりし伊吹冠雪         

 

 

          

           

 

 

 

 

四月の詩(崇福寺)

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            半木の道の紅しだれ(京都・鴨川沿い)

      崇福寺

  古墳への山路ゆるやか冬すみれ  惟之

  山肌を斜めに過ぎるしぐれ跡

  三山の尾根に寺跡冬もみじ

  湖の風が頬刺す大根干し

  焼芋の煙燻りて子ら駆ける

    誌上句会 兼題「三寒四温」

  杉玉の影は真下へ四温晴    惟之

  癒え人抱く三寒四温かな    博女

  三寒の葬や園児ら空に泣き   ひさ子

  寄り道を少し四温の海岸へ   京子

  子の支えありし余生や四温晴  三枝子

  見晴るかす七里の渡し四温晴  保子

  土寄せを励む四温の野菜畑   里子

  三寒の日差しのあそぶ花時計  近子

  日日新た三寒四温に歩をのばし 敬子

  四温晴れ溶ける雫のセレナーデ 洋子 

  三寒の四温を待てる雀どち   篤子

  喪の家の三寒四温通り過ぐ   研二

  通院の靴選る四温日和かな   幸子

  貫入りも呼吸している四温かな 秀穂

  四温晴れ友を誘って海辺まで  靖子

  四温雲流るる雲を見上げをり  清彦

  久久の湾に竿振る四温晴    基雲

  三寒も四温も楽し旅程組む   一江

  四温の日待って読みつぐ新刊書 紀久子

  広縁に鳥の餌を摺る四温かな  幹夫

     やまびこ 二月号の作品から 感銘・共鳴ー私の好きな一句から

  舫ひ舟ぎいと相よる星月夜   素岳

  十五夜の雲の波間を月の舟   龍策

  肩へおく子の手のぬくし今日の月 きぬ

  船屋より舳出てゐる月明かり  素岳

  秋澄むや水のやうなる京ことば  耕

  雨の日は村も静かや白芙蓉   志津

  晩秋の雨脚白き波郷句碑    勝彦

  人過ぎて色なき風の残りけり  道子

  寝そびれて独りに惜しき夜半の月 梅子

  石に魔の住みをり古戦場の秋  隆を

  年齢を干支で答える敬老日   淑子

  ご貫主のお下駄今無く秋の暮  啓子

  落栗の蹴れば三つ子の弾けをり  幸子

  かけつこの好きな児秋を駆け抜ける  誠子

  ポケットの団栗捨てて旅終へる  千晶

     俳誌 嵯峨野 四月号(通巻561号)より

  

  

  

   

      

 

 

 

 

    

  

  

 

 

原谷苑のさくら園

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          原谷苑のさくら園(京都市北お区大北山原谷乾町)

 洛北のさくら園として人伝えに評判が広がったといわれる原谷苑にいってきました。二十数種の桜を中心に椿、日向みずき、吉野つつじ、馬酔木、木瓜、雪柳、連翹、石楠花などが色々な花を楽しんできました。写真では表現できませんが、ほんの一部を紹介します。アクセスは北大路駅からタクシーで約10分を利用しました。帰りは西口からわら天神までの無料バスがあります。バスを待ってる間、大阪からの二人ずれとの会話が弾みました。バスを待つ一期一会のさくら園  惟之

   さまざまの事思ひだす桜かな   芭蕉

   命二つの中に生きたる桜かな   芭蕉

   どんみりと桜に午時(ひる)の日影かな   惟然

   嵯峨の春竹の中にも桜かな    蕪村

   桜咲きさくら散りつつ我老いぬ   蘭更

   夕桜家ある人はとくかへる    一茶

   死支度致せと致せと桜哉     一茶

   観音の大悲の桜咲きにけり    子規     

五月の詩(初富士)

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              睡蓮 F40号 水彩

       初富士

  初声は孤高の鳶や遠比叡    惟之

  初富士へあはあはあはと稚児の指呼

  似顏絵の並ぶ羽子板あにいもと

  裏山へ仲間と愛づる初日の出

  刻刻と初日のぼりて黄金満つ

      誌上句会 兼題「薄氷」

  薄氷の薄氷を押す小川かな   基雲

  薄氷の草を残して庭を掃く   敬子

  はらからの病みても長寿薄氷  喜志子 

  薄氷を砕きて空を砕くかな   研二

  薄氷やまだ定まらぬ山の色   静子

  薄氷や十国峠の晴れて富士   弘子

  動き初む薄氷朝の日を返し   篤子

  薄氷や学舎よりの早春賦    靖子

  薄氷を踏みつ快癒のしらせ待つ 博女

  藁しべを掴みてをりぬ薄氷   三枝子

  齢重ね来し道見れば薄氷    詔義

  きのう解け今朝また光る薄氷  隆子

  薄氷の水泡うごく峰おろし   洋子

  順番に薄氷踏んで児が通る   万智子

  薄氷を透かし小石の動きけり  里子

  薄氷を踏めば銀色立ち上がる  奈緒世

  薄氷に乗る一葉や毘沙門堂   初枝

  薄氷の岸辺をくぐる沢の音   珠子

  薄氷の踏み産土の宮参り    幹男

  日の差して切子のやうな薄氷  惟之

  薄氷の田に注ぐ日のやわらかし 近子

  薄氷に遊び心をくすぐらる   一江

  薄氷や絵馬打ち鳴らす風の出て 保子

  池に張る薄氷家の寒暖計    弘子

  薄氷を突くや花たち目覚めよと 洋子

    やまびこ 三月号作品から 感銘・共鳴ー私の好きな一句

  冬立つや聞かぬふりする猫の耳 喜志子

  飛び石は女の歩巾もみじ散る  勢津子

  水音を聞かむと橅にもたれ秋  優江

  いのちなほつづくと思ひ日記買ふ 恵弘

  風鶏忌近し小雨の深大寺    東音

  野菊摘む指に残りし陽のにほひ きぬ

  一族は祖母に従ひ七五三    勝彦

  蓋取れば山の風くる零余子飯  ひさ子

  晩学に燃ゆるものなほ残る虫  篤子

  茶柱を噛めば行く秋ほろ苦し  方城

  冬紅葉夫に似し子と眺めをり  鈴子

  捨て去りて新たなる冬迎へけり 豊子

  秋収夕日を拝す老夫婦     秀子

  銀杏散る空が剥がれて銀杏散る 勇美子

     俳誌 嵯峨野 五月号(通巻562号)より  

  

 

第71回 朝日レガッタ

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          桟橋の賑わい(琵琶湖漕艇場の下流)5月5日

琵琶湖漕艇場で4日間行われました第71回朝日レガッタのボートレースが5月6日に終りました。コース状況が悪く、レースの競漕艇距離が500メートルに短縮。今大会からパラローイングの男女ナックルフォアが正式種目となりました。

   まなかひに比叡の遠見や風薫る   惟之   

   レガッタの声髙らかな湖岸かな

   葉桜の風に憩ひのクルーかな

   日を照らす赤きエイトの雄姿かな 

   レース終へ影絵のフォアゆく波間    

       

        パラローイング男子ナックルフォーの決勝4チームのスタート 

             艇置き場に並ぶボート

                 桟橋風景から漕艇場方面

              ダブルスカルーを艇担ぐ

             運搬車に積まれたエイト2艇

                 レースを終えて

              

 

 

第22回公募 滋賀水彩展

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 第22回公募 滋賀水彩展が開催されますので、ご高覧いただきますようご案内申し上げます。

 日時:2018年5月23日(水)~5月27日(日)

     AM 9:00~PM 5:00

      最終日 PM 4:00

 場所:大津市歴史博物館 

    大津市御陵町2-2 TEL 077-521-2100

貴船山登山

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            二の瀬ユリから鞍馬尾根・遠く比叡山 がかすむ 

洛北ハイキングの貴船山コースに行ってきました。二の瀬からのコースは紅葉の頃にぎわいますが、新緑のころも見応えがありました。尾根には九輪草や蝮草とも出会いました。滝谷峠からの沢下りは前日のため厳しいコースでした。鞍馬寺の西門からは初めてでしたが、のべ6時間半はオーバー気味。反省会のビールの味は特別でした。

 叡山電車・出町柳駅ー二の瀬駅ー富士神社ー夜泣峠ー貴船山(699m)-滝谷峠ー奥貴船橋ー奥宮ー貴船神社ー貴船ー鞍馬寺西門ー奥の院ー鞍馬寺本堂ー仁王門ー由岐神社ー鞍馬駅ー出町柳駅      

  街道の青山椒は手土産に    惟之

  ガガと鳴く夜泣峠の青蛙

  蛭ふりて血染めとなりぬ山路かな

  貴船路の深山に群れる九輪草  

  尾根道にまたまた出会ふ蝮草

  一つ積み二つ重ねてケルン去る

  大木の尾根道つづき遠郭公

  倒木の根の白かりき谷若葉

  貴船川の崖に群れ咲くしゃがの花

市原駅ー二の瀬駅間の若葉トンネル

コースの案内(二の瀬駅)

二の瀬駅(10:09)

鞍馬川を渡り、鞍馬街道をゆく(10:16)

踏切を渡り、富士神社すぎる

夜泣峠への階段をのぼる

夜泣峠の云われが示された案内

夜泣峠から滝谷峠の標識

蛭に吸われて鮮血が滲む

尾根道に咲く九輪草

蝮草(まむしぐさ)。この髙さ10cmほどの花茎は50cmにもなる。

積み上げられた貴船山ケルン(699m)

滝谷峠への尾根には大きな樹がつづく。

滝谷峠

滝谷峠の倒木

崖に群れ咲くシャガの花

 

貴船川の清流

 

貴船川清流 

奥院

貴船神社

左源太の川床

 

貴船神社

貴船茶屋

 

鞍馬寺奥の院

 鞍馬寺仁王門まえ

叡電鞍馬駅

叡電出町柳行(17:00)

 

 

 

 

 


下鴨神社参道

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           下鴨神社の参道  F50号 水彩

世界文化遺産に登録されている糺すの森の下鴨神社参道。本殿の鳥居前に身丈を超る背高い、竹で編み込んだ害虫除けの薦を巻いた大樹が3本並んでいます。この大樹に魅せられて描きました。新緑のころもいいですが、晩秋はこの通り風情です。構図に人物を入れるか迷うところですが、やはり入れることで絵が生きてくるような感じがします。遠くの人物を白く浮き立てることで、視線に動きが出たと思います。しかし、手前の樹をもう少しやわらかい表現にすべきだったかもしれません。

  晩秋の糺すの森や人まばら   惟之

  晩秋の色ほの紅き大樹描く

  

 

 

第22回 滋賀水彩展おわる

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       秋の乗鞍岳 新人賞 三浦武弘(大津市)

大津市歴史博物館で開催されていました第22回 滋賀水彩画展が27日、終わりました。今年は例年より出品数(70点)が少なく、やや寂しい感じでしたが、力作や楽しい作品も展示され、研鑽や交流の場としてもいい展覧会でした。作者から了解いただきました一部を紹介させていただきます。画像が作品との色合いが違っていますが、ご承知ください。

  

          ドックに朝が  滋賀県知事賞 村田昭次

      空港のピアノ 大津市会議員賞 中村義郎(草津市)

          秋の収穫  万木金蔵(大津市)

     陽春、山深く 大津市教育委員会賞 服部壽一(守山市)

      赤い土壁の店(沖島)長井房枝

          西近江冬景色  藤原孝義(高島市)

      ルージュ  長井博司(草津市)

    オストロー二の思い出 藤井輝也(大津市)

    むかし、むかし、あるところに 北川佳鶴(大津市)

 

        秋色山居倉庫  中江貞夫(高島市)

           参道(下鴨神社) 伯耆惟之(大津市)

                  会場風景1

                 会場風景2

 

 

 

 

六月の詩(薄氷)

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                                英国庭園の鴨小屋のある池(大津市)

     薄 氷

  雪山に爪跡しかと獣道   惟之

  樹氷咲く祠に一礼いただきへ

  山頂は雪の煌めく四畳半

  耀うて波の形に薄氷

  稜線に数多の古墳春あられ

    誌上句会 兼題「菜の花」

  特選

  妖精のタクト一振り花菜風   洋子

  菜の花や古刹の塔の高からず  篤子

  菜の花は菜の花色の月浮かび  葵堂

  靴紐は蝶蝶結び花菜道     咲久子

  どの道も花菜明かりの島のバス 近子

  秀作

  なだらかな径は古墳へ花菜風  ひさ子

  菜の花の吉備路や風のやわらかし よう子

  船笛の膨らみ来たる花菜畑   京子

  比良からの風に溢るる花菜かな 惟之

  比良を背に菜の花畑と志賀の湖 静風

  菜の花の波立つ伊吹下ろしかな 恵子

  総武線菜畑へ海へ走りゆく   信儀

  菜の花は故郷の色電車来る   睦美

  菜の花の映ゆる河内や菜の花忌 捨弘

  菜の花の黄の絨毯も村起し   幹男

  富士山の脇役風の花菜畑    京子

  菜の花や知覧に残る武家屋敷  仙命

  下田路のをちこち菜の花明かりかな  佳子

  菜の花の彼方や光る太平洋   ともはる

  菜の花の中より犬の現れる   山女魚

  菜の花や妻をたよりに起き上がる  優

  菜の花にふくらむ羽音浜離宮  奈緒世

  一面の花菜畑やかくれんぼ   敏子

  菜の花に触れ憂ひごとほどけゆく  純代

  川沿ひつづく菜の花路線バス  加代子

     やまびこ(四月号の作品から)感銘・共鳴ーー私の好きな一句

  炭を足し言葉足らずを補ひぬ  方城

  晩年の或る日沖ゆく鯨かな   勝彦

  湧きいでし谷水抱き山眠る   きぬ

  歌やがてハミングとなる枯野道 優江

  白杖の友を案ずる御祭     和子

  あの頃と戦後を語る冬帽子   爽美

  暁闇の星のもちくる霜のこゑ  爽美 

  野仏の御手を離れぬ冬の蝶   素岳

  問われたる答へ探しつ炭をつぐ 素岳

  障子なき家に住み慣れ年用意  隆を

  いつからか夫唱婦随や石蕗の花 近子

  先ず夫を使ひに出して煤払   洋子

  小春日や姉の形見の靴磨く   節子

  悔いなしと言ひたし独り枯葉径 翠

  八十路超へまだ現役と冬迎え  満枝

     俳誌 嵯峨野 六月号(通巻563号)より

歯の衛生週間(ポスター)

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 歯の衛生週間のポスターになった作品   田上小 伯耆大介

30数年前に歯の衛生週間のポスターになった子の作品。すっかり色褪せてしまったが、画用紙いっぱいの顔に大きく口を開けて歯磨きをしている。門歯や犬歯、奥歯なども思い切りリアルに描かれていて楽しい。今では東京で小学校の先生をしています。

  子のポスターもう色褪せて梅雨に入る   惟之

 

神峰山寺から水源の森100選の川久保渓流へ

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        神峰山(かぶさん)自然農園の額あじさい 

ポンポン山のふもと神峰山寺(かぶさん寺)から水源の森100選の川久保渓谷にいってきました。神峰山農園では自然の美しい紫陽花や笹ゆりを見てきました。川久保バス停からの林道沿いの渓流は、こぼれ日を浴びながら梅雨晴間のひとときを過ごしました。

  西山や植田を前に横たはる  惟之

  参道や石灯篭の苔青し

  大寺に聳ゆ菩提樹濃紫陽花

  渓流へ二房ゆれて釣鐘草

  禅庭花七年描けて一日花

  木漏れ日や吊り玉葱の頭照らす

  林道やそっと開けし落とし文

 神峰山寺への案内板

 

バス停神峰山寺入り口近くの田植え風景

勧請掛

神峰山寺への石灯篭

仁王門の赤肌の阿形 

高槻の古木、菩提樹が本殿の前の聳えていました。

神峰山寺本堂 本尊は毘沙門天

本堂を後にして

神峰山自然農園の額紫陽花

禅庭花ゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ) 七年目に咲いて一日で萎むといわれる

芽ぶきから七年目に咲くといわれる笹百合

川久保バス停から川久保渓流を目指すも径を間違う

川久保渓流1

渓流2

 渓流3

 渓流4

吊り玉ねぎ

 渓流5  帰り道に手帳をひらう

バス停川久保駅発15:45に乗車  手帳を落とし主に渡すことができた。

 

 

 

 

 

  

若葉照る湖南三山長寿寺

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            若葉の萌える長寿寺境内(湖南市東寺)

 写生会で湖南三山の長寿寺に行ってきました。参加は7名。山門まえには忘草、潜れば鯛釣草が鉢にそよぎ我々を迎えてくれました。もみじの青葉の参道を本堂へ向かう。境内の庭は手入れされた苔が美しく、目に入る若葉は日に光る。これがまさに新樹光。写生は本堂、弁天堂、鐘楼などに分かれ描きました。 阿星山長寿寺は聖武天皇。の天平年中(729~748)良弁僧正によって建立された勅願寺で、国宝に指定されている。山号の阿星山は山門の左に峻立している。

 山門を潜ればそよぐ鯛釣草    惟之

 本堂は開け放たれて若葉風 

 本堂の影は色濃き新樹光

 枝先の浜茄子ゆれて弁財天

 青苔に足踏み難し写生かな

 信楽宮の鬼門の寺や苔青し

 丈六の阿弥陀如来や苔茂る

   天平の七堂伽藍わすれ草

 

阿星山長寿寺の山門

 

参道の鉢に一輪咲いていた鯛釣草

いくつも垂れて咲いている鯛釣草(ネットより)

参道

石造多宝塔 聖武天皇の菩提を弔う

本堂(国宝)。 桁行五間、梁行五間、四面回廊

 本堂まえの柱間より

本堂の右軒から

 

本堂の右側より

 

 弁天堂

弁財天堂まえの浜茄子

鐘楼

 帰りのダイヤが気になるバス停での講評

 

 

 

 

 

鐘楼(長寿寺)

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              長寿寺の鐘楼  8F  水彩

 湖南三山の長寿寺の鐘楼を描きました。鐘楼を描くことで構造の特徴を知ることとなり、鐘撞き棒は本堂に向けて吊られていることを知りました。また、大鐘を吊り下げている梁や軒下まで伸びている屋根の美しさは鐘楼ならではの魅力と思いました。

   本堂へ向けて鐘楼わかば風   惟之


七月の詩(冴返る)

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               朝の瀬田川(大津市稲津)      

   冴返る

 ゴッホ展に茂吉のサイン冴返る  惟之

 冴返る牢で綴らる紙縒り文字

 ようお参りと白梅ふふむ弁財天

 梅香る上七軒の芸舞妓

 馬酔木咲く石塀小路に沓の音

    誌上句会 兼題「春深し」

 木木の香の深き里山春深し  仙命 

 古墳まで一本道や春深し   三枝子

 千体の千の仏心春深し    一江

 春深し昭和の匂ふ喫茶店   翠 

 石垣にシーサー阿吽春深む  よう子

 佐保川の水面の光春深し   清彦

 船頭の声の嗄れをり春深し  京子

 葬列に渡る鉦の音春深し   詔義

 虚子百句繙く灯り春深し   咲久子

 春深し多摩の遠峯のうす日和 清次

 転宅を告げ来る友や春深し  初枝

 春深し一茶の生活しかと読み 克水

 ふんはりと海に入日や春深し 靖子

 瀬田川に行き交う櫓音春深し 惟之

 試歩いまだ上達遠し春深し  佳子

 バス旅の土産選びや春深し  純代

 阿弥陀さまの深き眼差し春深し 信儀

 草履編む匠の里や春深し   万智子

 建つと言う空地そのまま春深し 洋子

 源平の歴史ひもとき春深し  ひさ子

 何事も決まらぬ齢春深し   捨弘

 色濃き山川草木春深し    秀穂

 礎石のみ残る城址や春深し  基雲

 とりどりに壁の彩り春深し  梟

    やまびこ(五月号作品から)感銘・共鳴ーー私の好きな一句

 悔いのなき日日すごしたき初日記  恵弘

 赤き実を残せる庭の初景色   貴志子

 水もまた動かざるもの寒の鯉  爽見  

 冬日向猫の欠伸は背中から   邦弘

 初雪の音なき音や猫眠る    百合香

 枇杷の花村の放送聞きとれず  志津

 治まらぬ奥歯の痛み冬の夜   志津

 万象に影の生まるる初明かり  素岳

 風神も加はりどんと囃しけり  素岳

 一月の水に重さのありにけり  清次

 母の年越えてつくづく初鏡   敏子

 我卒寿吾子還暦や千代の春   節子

 初春や青年すつと席ゆづる   陽子

    俳誌 嵯峨野 七月号(通巻第564号)より

 

 

 

 

 

       

宝塚大橋と大劇場

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             宝塚大橋と大劇場 8F 水彩

 梅雨晴れの宝塚大橋と宝塚大劇場の風景。武庫川沿いのホテルであった同窓会翌朝、朝焼けの薄赤い空に劇場の赤い屋根が際立つ願ってもない風景に出会いました。宝塚大劇場へは現役のころ会社のイベントで子らとよく行きました。阪神大震災で宝塚の保養所は閉鎖になりましたが、保養所に泊り7時ごろには劇場前に並んだ懐かしい思い出もあります。  

   朝焼て劇場屋根も茜かな   惟之

   朝焼や始発電車も川渡る

  

  

   

 

タクト振る

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           タクト振る    悠里(ゆうり) 4歳10か月  

SMSでの練馬在住の子らとの会話で、壁に貼られていたこの絵を見つけメールで送ってらった。赤、黄、緑、青、黒、肌色などいろんな色を使った楽しい絵。舞台で指揮棒を振っているよう見えて、顔の表情がとてもいい。縞模様の服にはびっくり。赤地に黄色のm描かれているのはマクドナルドのお店とのこと。いずれにしてもすごいスピードで瞬く間に描かれた絵だ。

    タクト振る児の一枚に梅雨明ける    惟之

        

祇園祭

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               辻廻し  F6  水彩

 コンコンチキチン コンチキチン。7月17日(火)京都・祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行が38度を超える記録的な猛暑の中おこなわれました。この猛暑は後祭りも続きそうです。掲載のこの絵は新町御池での鶏鉾の辻廻しを切り取っています。音頭取りは扇を高く振り上げ、祭囃子も鉦、太鼓、笛の演奏が一層激しさを増し、山鉾巡行はクライマックスです。2015年に俳誌の表紙絵になりました。

  鉾にのる人のきほひも都かな   其角

  鉾済むや流るるやうな人通り    鳳朗

  祇園会や二階に顔のうづたかき   正岡子規

  ゆくもまたかえるも祇園囃子の中  橋本多佳子 

  東山回して鉾を回しけり      後藤比奈夫

  鉾宿に男ばかりが嬉しさう     西村和子

八月の詩(春の鴨)

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                由布岳の夏(2011年8月)

       春の鴨

  いぬふぐり牧場にそよぎ山羊の声    惟之

  春の鴨よけて石投げ湖平ら

  つちふるや東に比叡西愛宕

  岸壁の割れ目一輪すみれ咲く

  焼き立てのパンのお出まし春日向

     誌上句会 兼題「風薫る」

  風薫る心の弾み筆までも   純代

  母校に立つ新米教師風薫る  秀子

  薫風に杖のリズムを調へり  敬子

  艇担ぐ太き二の腕風薫る   惟之

  ブラウスの君いそぎ来や風薫る  泰行

  大川へ漕ぎだす艇や風薫る  捨弘

  風薫る牧場の果ては海に入る 篤子

  道産子も草食む大地風薫る  基雲

  気に入りの服の繕い風薫る  孝子

  堀りあげし菩薩の頬や風薫る 博女

  風薫る開きし本の押し花に  啓子

  薫風や島指す船の白き澪   仙命

  海難碑みな海へ向き風薫る  三枝子

  凱旋門の道はローマへ風薫る 咲久子

  薫風の塔の天辺ひとまはり  球子

  三番瀬の高きしぶきや風薫る 詔義

  風薫る杖つく夫へ歩をあわせ 静風

  校庭の花壇ボランテイア風薫る テル

  薫風や白壁清き美観地区   一江

  復元の本丸御殿風薫る    保子    

  九品仏境内広し風薫る    万智子

  薫風を分け合い母と散歩道  睦美

  キャンパスの農作物や風薫る 佑枝女

  乳歯噴くぷつぷの息吹き風薫る 和己

  薫風にハモる親子のわらべ歌 直子

     やまびこ(六月号の作品から)感銘・共鳴ー私の好きな一句

  椅子深く坐りて春を待ちゐたり 志津子

  我に過去孫に未来や冬木の芽 素岳

  花よりも幹うつくしき梅古木 鈴子

  ゼリー塗り終えて余寒の心電図 恵子

  平凡な孤独もありぬ春炬燵  和江

  パソコンもスマホも苦手毛糸編む 篤子

  花あんず母恋しやと母の言ふ 幸江

  森出づる春水に歩を合わせけり  東音

  残雪の林道富士へ曲がりけり 東音

  現生の余生の余白梅真白   爽見

  秒針のこちこち積もる春の雪 勢津子

  最終のおこぼれもらふはやり風邪 博女

  着ぐるみのだるま整列チュウリップ 京子

  冴返る竹百幹の風の音   一江

  待つよりも一駅歩み寒日和 保子

  梅二月わが頬撫でて母逝きぬ 弘子

    俳誌 嵯峨野 八月号(通巻565号)より

  

       

 

 

 

 

 

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