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Channel: 水彩画と俳句の世界
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雛の間1992

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 アルバムに見つけた娘の貴重な一枚。前歯が4本が生え替り掛けている。今は0歳と3歳児の母になりました。入園グッズつくりに来週帰ってきます。

  雛の間の前歯なき子の笑顔かな   惟之

  桃の花活けて子達を迎えをり


脳梗塞顛末記

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 梅満開の北野天満宮(2017年3月12日)       

 1月20日(金)の大寒の日。不覚にも脳梗塞に襲われました。唐橋ちかくの瀬田川沿いを自転車で湖水会水彩画展へゆく途中でした。ハンドルを握る右手首に力が入らない。しかし、そのまま会場へーー。会場に着いて、自転車の鍵がうまくかからず、サインが書けない。体調の不調を仲間に告げて自宅へ帰りました。その日は、右手の指先の痺れのみで麻痺は治まっていました。翌、21日(土)は水彩展の最終日でSさんと当番でした。やがて9時前にSさんも来場して、当番をしながら昨日のことを会話(Sさんは心筋梗塞体験者)。しかし、しばらくして、眼前がもやもやとなり、呂律がおかしくなりはじめました。直ぐに119番すべきをまた自転車で自宅へ。S医大に着いたのは午後1時。救急で診察をうけたが、自覚症状はまったくなく、心電図、CTにも異常が見られませんでした。「今度、同じような症状がでたら119番ですよ。」と云われ帰宅。

 1月23日(月)S医大の神経内科に受診。症状の経過を説明。1月20日朝、左目の左目尻1/3に緑色の視野欠如。30分程で消え。10時ごろ自宅をでてから今日までの顛末を報告。

 診察と検査の内容は、直線歩行、手足屈伸、指の屈伸、前腕の内転・外転、握力検査、目を閉じての腕伸ばし(左右)、血液検査、心電図、MRI検査など。心電図、血液検査も異常なし。MRI検査で脳中央部に小さな白い斑点がみられ、梗塞あとらしい。「小さな梗塞であったのは、幸運でしたね。」とのコメントでした。投薬は朝食後のバイアスピリン一日一錠。その後の診察は週一回から今は月1回に受診。

 2月21日(火)俳句の句会の最中に突然に強い動悸と眩暈かおこり、救急車で山科のO病院に運ばれました。脳梗塞の再発かと覚悟しました。句会は中断され、皆さん大変ご迷惑をおかけしました。

  大寒に忽と垂れけり右手首   惟之

  右の手の痺れは癒えてしずり雪

  右の手の握力もどり春立てり

  冴え返る句会の最中119 

  

 

絵葉書とななふし

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    孫からの絵はがきとななふし・かぶとのスケッチ

 練馬在住の8才と3才の孫から、お見舞いの絵はがきとななふし(竹節虫)・兜のスケッチがきた。とても楽しい絵はがき。思わず見入ってしまう。ななふしはめったに出合いがないが、このななふしは昆虫館で見たらしい。保護色なんで普通にいても気が付かないのかもしれない。ありがとう。5月に待っているよ。

  春の野に ななふし見たよ 膝折って  惟之 

  

  霊仙山の麓で出合ったななふし(2014年10月)

 

  

遮光器土偶

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   遮光器土偶 6F 水彩画

土偶は縄文時代につくられた人形(ひとがた)にかたどった土製素焼の造形物。この遮光器土偶は晩期に東北のの亀ケ岡遺跡で見られた。遮光土偶の名称は、北方民族に特有な雪目を防ぐ遮光器に目の表現が似ていることにちなんでいる。特徴は遮光器を付けている目と大きな臀部、乳房、太ももで、女性をかたどったといわれる。この通説に対し、性を超越した霊力を実体化したものとの説がある。この土偶は片足が欠けているが、完全な形をとどめる例はまれといわれる。子孫繁栄を願ったり、病気治癒の目的で患部を故意にこわしたなどの説がある。

湖水会室内写生会で一月に描きました。大きさは10cm位。正面からでなかったのでデッサンが難しかったです。遮光器土偶のこと知らなかったので、大変勉強になりました。提供してもらったYさん、ありがとうございました。

  初春や土偶の乳房おほきかり  惟之

   写生風景(2017年1月12日 草津町つくりセンター)

 

 

 

 

第34回公募京都水彩展おえる

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  晩秋の唐松林  京都府知事賞  青山欣且  奈良

京都市美術館で開催されていました第34回公募京都水彩展が盛況裡に終わりました。出展は300点を越え、様々なジャンルの作品が展示されました。以下、順不同ですが、作品の一部を掲載させていただきます。なお、反射などで画像の不鮮明点はご容赦ください。 

  からまつの林に入りぬ秋日かな 惟之   

  ひまわりの花びら探す受賞作

  逆縁のあてどなき旅春愁ふ 

  伸びやかな魞と水門湖の春

  今ここに未来が来たり春うらら

  天国で待ってゐてねと蝶の舞ふ

  枯はちす傘寿記念に描きけり

  秋の暮オリーブ緑の明日香かな

  比良からの風より生れし花菜かな

 向日葵 会友優秀賞 会員推挙 藤田千代 奈良

  アメリカファースト 文部科学大臣賞 藤田清美 香川

  風の日和 京都市長賞 寺島真理子 大阪

  天空を聴く 京都府教育委員会教育長賞  染道 千代 滋賀

 姫川春の気配  京都市教育長賞  渡辺徳一朗  滋賀

 銀杏Ⅱ 会員推挙 大橋頼子 北海道

 

 あてどない旅  山口ももり 京都

  魞と水門 ホルベイン賞 村木美彦 滋賀

 

   冬日 会員奨励賞 巴 恵子 京都

  色彩のブルース  奨励賞 三宅恵子  兵庫

 

   今ここにある未来 会員奨励賞 西口久枝 京都 

 BARGAINUKIUKI! 京都新聞賞 斎藤幸子 滋賀

 万福寺魚梛’17 倉橋睦雄 京都

 真夜中の散歩  中村都志美  大阪

  梅の木 村端カネ子 京都

  明日香 林 沢野 奈良

  題名のない音楽会  坂本隆男  京都

  円卓 木村一三 京都

  天の喜び・地の喜び・天国で待っていてね(部分) 小川啓子 大阪

  傘寿記念 沢村昭之 京都

 

   湖岸の春Ⅱ 伯耆惟之 滋賀

 会場風景1(2017年3月26日)

  会場風景2(2017年3月26日)

 

 

 

 

 

四月の詩(鴨一家)

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         妙心寺・待賢門院桜(京都)2016年

     鴨一家

  タグボート四隅繋がれ冬に入る  惟之

  桟橋は猫の居場所や冬日和

  千尋の谷へ舞ひ下る鷹一羽

  鯛焼きの殿につく京の街

  鴨一家お尻ふりふり行く水辺

    やまびこ 感銘・共鳴ー私の好きな一句

  新米と申し仏飯高く盛る    洋子

  2歳児は競ふことなく運動会  すみれ

  この部屋の止まりし時計鳥渡る  洋子

  生も死も神に委ねし暮秋かな  近子

  添うがごと水引の花師の句碑に  東音

  我が影も掃き寄せてゐる秋の暮  勝彦

  浜菊や切り岸のぼる潮がしら   道子

  佳きことのありそう朝の二重虹  志津

  花薄両手を上げて海を見る    志津

  カンバスの素描へ秋の日差しかな  勝彦

     誌上句会 兼題「野焼」 

  郷愁のまぶたに今も野火揺るる  洋子

  新しき命宿して野焼かな     秀子

  大阿蘇や野焼の跡のなまなまし  初枝

  どこからか風の運びし野焼の香  美枝

  大和路の遠近煙る野焼かな    幸子

  菜焼され新土となりて気も新た  テル

  野火放つ明日の豊作夢に見て   捨弘

  山裾の野焼の煙川わたる     惟之

     俳誌 嵯峨野四月号(通巻549号)より

    

  

    

  

  

  

 

  

春の鴨

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   瀬田川沿いのふくらむ蕾     

さくらの蕾がふくらみ、川辺に山茱萸の花がこぼれ、土手にはいぬふぐりが咲きのぼりました。そして、群遊していた瀬田洗堰の鴨は僅かな番が残こる春の鴨となりました。春らしくなった画像を求めて朝の散歩。歳時記から好きな俳句を探してみました。

山茱萸に明るき言葉こぼし合ふ   鍵和田袖子 

   

  いぬふぐり星のまたたく如くなり  高浜虚子 

 

  連翹の黄に触れ胎の子が動く  樟 豊

  たんぽぽや日はいつまでも大空に  中村汀女

  水仙を剣のごとくに活けし庵   山口青頓

  白い星のような草の花  

  釣鐘のまわりに紫の小花を沢山つけた草の花

  木蓮が頭上にありて胸開く  坪内捻典

 残りしか残されゐしか春の鴨  岡本 瞳

 

  鴨や鳰が見られなくなり、寂しくなった瀬田川洗堰の水辺   

膳所公園の桜

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   膳所公園の桜(大津市本丸町) 6F  水彩

膳所公園(膳所城跡公園)の写生会に参加しました。4月13日(木)は絶好の写生日和でした。

目的地までの湖岸風景と花見風景を掲載し、凡句を添えました。

 旅支度終へて寛ぐ百合鴎  惟之

 湖へ向く四高桜の花盛り

 鳩も来て子らも遊びし花盛り

 句座もあり唄ふ人あり花の下

 ハーモニカ吹いて楽しい花の昼 

 春の日を確と受けをり芭蕉句碑

  唐橋公園の桜

  日溜りに列になっているゆりかもめ。遠景は近江大橋と比叡山系

 

  湖岸の四高桜

  四高桜の碑

  膳所公園入口 

  この場所を選んで写生。何人の方とおしゃべりしながらの写生でした。

 それぞれの昼さがり

  先生と園児一行

 句座の風景

 遊具と桜

  唄に合わせてハーモニカ

  幼子も鳩も集いて花の下

  湖南アルプスの見える舟溜り 

  芭蕉句碑 湖や暑さを惜しむ雲の峰

  参加6名の作品を並べてのおしゃべり


五月の詩(帆柱)

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                                建仁寺の春(2017.4.14) 

      帆柱

 雪中の煤払なり三井の鐘  惟之

 虎河豚の鰭は貼られて売られけり

 群立の帆柱染める初日かな

 初場所の小兵の一本背負かな

 初暦幼の好きなぐりとぐら

    誌上句会 兼題「初蝶」より 

 初蝶や今日は新しき風に会ふ  洋子

 すつと来てすつと去りたり初喋喋  初枝

 諸手あげ初蝶となる幼き子  秀子

 初蝶のたどたどしさや草むらへ  美枝

 初蝶やどこまで飛べる危なげに  テル

 初蝶やつかずはなれず径はさみ  幸子

 初蝶の句碑よむごとく縺れあふ  惟之

    やまびこ 感銘・共鳴ー私のすきな一句より    

 冬の蝶小さな花を選びけり  海男

 純白の富士冬天を引き絞る  勝彦

 健脚の九十歳の冬帽子    近子

 風花や終の握手と知る無言  ちか

 三千歩やつと歩けて赤のまま  志津

 茶柱の立つよろしさや冬の朝  のの女

 山茶花や無一物とはなりきれず  和子

 人声の川に沿いゆく小六月   鈴枝

 乳母車から秋空を蹴ってをり  方城

 初霜や野面の果ての備前富士  収子

 万葉の里を彩る柿たわわ    惟之

 花梨の実触れさせてやる肩車  克水

 一粒の葡萄含みて返事待つ   睦美

 脳外科の入口広し冬大路    つとむ

 水影の杭に降り立つ冬鴉    勝彦

 鈴生りの柿や湖北の観世音   勢津子

 免許証まだ返しかね秋深し   博女       

             俳誌 嵯峨野 五月号(通巻第550号)より  

 

 

クワガタとヘラクレス

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  クワガタとヘラクレス  いそべけいすけ(4さい) 

 虫が大好き。一気に鍬形の眼からはまじまり、鋏(大顎)を描く。右は蝶々。左はヘラクレスの兜虫。

  見事な強い線で描かれた羽虫。やはり眼からはじまり、頭、翅、触覚、胴を描いてから、翅の模様を軽いタッチで。羽虫の名前は×××。

  眼玉から一気にクワガタ描く幼児  惟之

  幼な描く翅軽やかに夏の虫

            集中して羽虫を描く恵介くん

 

ミシガンクルージング

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   ミシガンクルージング 3F  磯部こはる(8歳)

 好天に恵まれたミシガンクルーズ。デッキには人が溢れ、日の丸がはためく。湖上にはヨットが浮かび、比叡山の空には白い雲が流れている。そして、自由奔放に描かれている波がとても気持ちいい。むづかしいミシガンも丁寧に描かれている。

 子供の日に、超渋滞で16時間かかって里帰りしてくれた練馬在住の次男一家と湖南航路のミシガンクルージングしてきました。  

  出港の汽笛は三度初夏の雲   惟之

  デッキから聞こえし鐘の音子供の日

  船降りて日焼けの人となりにけり

  子供の日銅鑼を叩けば船が出る

  芝桜ミシガンの風呼びにけり

  絵を描けば風の薫し湖辺かな  

  ミシガン乗船の桟橋へ。遠景は比叡山連峰。

  におの浜観光港(大津プリンスホテル)に着いたミシガン

  ミシガン乗船1(10:20) 

  ミシガン乗船2 

 案内版と船内図

  2Fへ

  プリンスホテルを見て、におの浜港出港(10:30)

  屋上デッキにて。山並は比叡連山につづき比良連山が北へ連なる。

  屋上デッキにて

 柳が崎公園港より東方面、前方に三上山(近江富士)がうっすら見える(11:00)

  柳が崎公園港よりヨットハーバー、ボートレース場、大津港方面を見る

  3階デッキより、湖北を背に

 屋上デッキより

  屋上デッキ 日傘に入る

  大津港桟橋より鐘の音が聞える。うみのこ停泊(11:20)

  3Fホールで銅鑼を叩き、大津港出港(11:48)

 3Fホールにて におの浜へむかう(11:53)

  におの浜帰港(12:08) 

  停留中のミシガン

 におの浜に帰港して昼食後、ベンチに座って写生。芝桜がきれい。

    

 

 

  

 

ロッククライマーⅡ

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  ロッククライミングⅡ(大津市・千石岩)F60号 水彩画

2016年3月に作成の作品をベースに岩壁に膨らみもたせ、岩肌の凹凸を強調して、少し遊んでみました。2017年5月24日(水)から開催される第21回公募 滋賀水彩展に出展に予定です。

 夏空へトップロープのクライマー  惟之

 岩壁の窪みに一輪すみれ草

第21回滋賀水彩展のご案内

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 第21回滋賀水彩展が下記のとおり開催されます。

ご高覧いただきたくご案内申し上げます。

  日時:2017年5月24日(水)~5月28日(日)

     AM9:00~PM5:00(最終日はPM4:00)

  場所:大津市歴史博物館

     大津市御陵町2-2 TEL:077-521-2100

希望ヶ丘(天山あまのやま)ハイキング

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   比良山系、びわ湖、沖島などの遠景<天山の第一見晴らし台より>

 シャクナゲの群生を期待して近江花緑公園から天山(アマノヤマ303m)のハイキングをしてきました。天山は低山ながら道標が少なく、道に迷いましたが、好天にめぐまれての新緑の風景を楽しんできました。また、シャクナゲは見ごろを過ぎていましたが、なんじゃもんじゃの樹や天然記念物のうつくし松など珍しい植物にも出合うことができました。

 卯の花をかざしに関の晴着かな  曾良

 枝しなひきぶしの金の鎖垂れ  岡田日郎

 風やんでなんじゃもんじゃの落花急  小枝秀穂女

 椎の花人もすさめぬにほひかな  蕪村

 をがたまの花散るころと君に告ぐ  高木晴子

 石楠花や天山みくびり道迷ふ  惟之

 さくらんぼ一粒食ぶる苦味かな

 雪積もる如くになんじゃもんじゃ咲く

 初夏の優しき日差し蕎麦の苗

 三上山見上げて匂ふ椎の花

JR石山駅ーJR野洲駅ー花緑公園ーふるさと館ー里の家ー天山登山口ー天山頂上ー西あずま屋ー西駐車場ーJR野洲駅ーJR石山駅

 花緑公園バス停(9:30) 一日のダイヤ3本

 囀りの中、新緑の公園をゆく  

  

ウツクシマツ(美松)の並木(甲西町平松にのみ自生し、1921年天然記念物に指定)

 県花となっているシャクナゲ  残念ながら見ごろはすぎていました

 色鮮やかなつつじ

なんじゃもんじゃ。 明治神宮の外苑で珍しい木とされ、「なんじゃもんじゃの木」とよばれるようになった。対馬と本州の一部に自生。5月に白い四弁の花が咲き、初夏の季語。、

 

 囀りの林間をゆく

 三上山を見上げてパチリ

  さくらんぼの朱い実の下をゆく。ひと粒つまんで食べると、すこし苦味と酸っぱさ。

  木橋にそろいハイポーズ。ひとり欄干に座っています。 

  ふるさと館で小休止 玄関前にはなんじゃもんじゃの木。この施設は宿泊ができる。

 なんじゃもんじゃの木。まるで雪が積もったような木だとMさんがいった。

  木五倍子の花房と花。花は花房の下の黄緑の小花で春の季語。「枝しなひきぶしの金の鎖垂れ 岡田日郎」 

 小賀玉の花(おがたまのはな)。神社の境内に多く、神霊を招祷奉(おきたてまつ)る意から「おきたま」といい、「おがたま」になったと云われる。また、玉のような実を結ぶからだとともいわれる。晩春の季語。

  椎の花(しいのはな) 三上山が覗く歩道橋から      さるとりいばらの実     蕎麦の苗。種から収穫までの栽培、脱穀、製粉、蕎麦打ちまでの体験コースが準備されている。         里の家。山村の古くからの文化や生活様式を体験できる。     サッカー競技場、陸上競技場、野球場が並んだ山裾をゆく    球技場を左に見て紫陽花の道を登山口へ      天山登山口      白い五弁の花が群がって枝先に咲く卯の花         分岐点の道標        天山山頂(303m) 三上山方面      比良山系方面      鈴鹿山系方面      比良山系方面       天山山頂にて。10畳ほどのスペース。360度の眺めはすばらしい。      希望ヶ丘公園 大芝生      バス待ちの木蔭。              

 

 

 

第21回滋賀水彩展おえる

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  赤い橋のある風景  藤原孝義(高島市)

第21回滋賀水彩展は5月21日(水)から28日(日)までの5日間、例年通り大津市歴史博物館で開催されました。作品は90点で昨年の81点より多く出品され、盛況裡におわりました。以下に作者の同意をいただいた作品を順不同に紹介させていただきます。

  絵の前で語る一日や夏に入る  惟之

  病癒え復帰されたか風薫る

  絵のテーマそろそろ決めよ夏はじめ

  井戸端会議  大津市教育委員会賞 中村義郎(草津市)

  日吉三橋 万木金造 (大津市)

  晩秋を肴に 大津市市会議長賞 若林和子(大津市)

  器  京都水彩会奨励賞 増山恵子(草津市)

  SORA・繋がり  岸田章弓乃(草津市)

  さあ、始めるよ!  光石正弘(大津市)

 星降るヴァルダヴァ川 藤井照也(大津市)

  しあわせ家族のカーニバル 松本富恵(大津市)

  井戸端会議 中日新聞社賞 Maekawa.N (大津市)

  花  読売新聞大津局賞  坂 範子(大津市)

  あじさいの季節  森口美智子(大津市)

  面白い街 中江貞夫 (高島市)

  祈り 長井房枝 (草津市)

  ロッククライミングⅡ 伯耆惟之(大津市)

    講評風景

 表彰式風景

 

 

 

 

 


六月の詩(しづり雪)

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    早苗田に映る建設中の吊り橋(大津市太子)

 

   しづり雪   

 雪吊の松を見上げて鼓門  惟之  

 懐子となりて子犬の雪解道

 大寒に忽と垂れをり右手首

 指先の痺れは癒えてしづり雪

 寝返りはもう間近なり梅ひらく

    

   誌上句会 兼題「落花」より

 惜しまれつ散るが桜よ潔く  捨弘

 自転車の兄へいもとへ落花かな  洋子

 一片の落花の行方水流る  秀子

 花吹雪逆らふやうに車夫来る  初枝

 浮御堂庇の遠く花吹雪  惟之

 干し傘の落花を払ひたたみ込む  美枝

 疎水通る舟にひとひら落花かな  テル

   

   やまびこ 感銘・共鳴ー私の好きな一句より

 溢れさす柚湯や余生幾年ぞ  東音

 日だまりは神の懐冬すみれ  きぬ

 ちよつと嘘ついてショールに身を隠す  利里子

 元朝や百歳句集に挑まむと  淨山

 マフラーで子に送る荷のすきま埋め  節

 出会ひより別れ増えきて年の暮  治子

 枇杷咲きて長き留守なる母の家  洋子

 風に耐へ風にきらめく冬桜  久子

 初猟のエンジンの音つぎつぎと  通幸

 山山は日暮れのいろぞ枇杷の花  みどり

 日向ぼこ会釈かへして出ぬ名前  美枝

   俳誌 嵯峨野 六月号(通巻第551号)より

    

   

 

 

近江商人のふる里五箇荘

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  寺前とおりの弘誓寺のスッケチ(東近江市五箇荘)8F

 写生会で近江商人のふる里五個荘を訪れました(5月11日)。五箇荘は、近江商人発祥の地として知られていますが、平成10年に国の重要伝統的建造物保存地区に剪定されました。スッケチした寺前とおりは白壁と船板塀がつづき、錦鯉が時おり、「どぼお」と飛び跳ねていました。近江商人博物館では日本画家・中路融人の湖国の原風景を楽しんできました。スケッチしながら話し込んだ地元の人から抱えられないほどのゼンマイを頂きありがとうございました。

 JR石山駅駅9:06発ーJR近江八幡駅ーJR能登川駅ー(近江バス)-ぷらざ三方よし10:25着

 錦鯉はねて近江の商人町   惟之

 片蔭や船板塀の釘の跡

 競べ馬むかし走りし神社前

 草茂る観音正寺の道こちら

 ぜんまいを抱えて仕舞う写生会

 山影の苗田に映る帰り路  

  東近江市地図(部分)

  観光案内所 ぷらざ三方よし 

  寺前とおりの水路に群れる錦鯉 カラス除けの紐が張られている

   白壁と船板塀のつづく寺前とおり

  船板塀1

  船板塀2

  この場所でスッケチ(寺町どおり)

 近江商人屋敷へ

   近江商人屋敷へ

 武者人形めぐりの幟

片蔭をゆく

 推古天皇29年(621年)造営され、主祭神は菅原道真公の大城神社

  競べ馬が走ったといわれる大城神社のある大通り

 観音正寺への道標

  五箇荘小学校の正門

山影が苗田に映りきれい。前方の山並の右側は石馬寺から猪子山、JR能登川方面。左側は地獄越えから繖山(きぬがさやま)、JR安土駅方面。

  作品を観光案内所のぷらざ三方よしに並べて講評

 

 

 

  

 

 

猪子山からきぬがさ山へ

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   繖山(きぬがさやま)三角点近傍の展望

猪子山から繖山にハイキングしてきました。木洩れ日を浴びてのコース、標準歩行時間は4時間ですが、6.5時間かかりました。空梅雨の好天に恵まれて絶好のコースでした。2011年6月に暑さとスタミナ不足で繖山の目前でコース変更をした因縁の行程でもありました。

 JR能登川駅(9:40)ー岩船神社ー猪子山(268m)-北向岩屋十一面観音ー石馬寺分岐ー雨宮龍神社ー地獄越ー繖山(433m)-観音正寺ー桑実寺ーJR安土駅(16:40)

 志賀の山とらのを翳し登りけり   惟之

 虎尾草の群れてなびきし地獄越

 比良比叡鈴鹿山系夏霞

 夏かすみ湖辺に光る水車かな

 万緑に屋根の光りぬ古社

 青苔の石垣髙し山の城

 昼暗し山城の道草茂る 

 夏至の日の山の一日や地獄越

  猪子山を見上げ墓地公園をゆく(9:59)

 紫陽花の咲く猪子山14号古墳群を過る

 十一面観音の幟立つ径 地元の人の朝の散歩道でもある

 岩船社と岩船  神亀5年(728年)、高島よりこの地に渡りたもうた比良大神(白髭明神)が御乗船されたと伝えられている。

 猪子山山頂より伊庭湖、大仲、津田山、琵琶湖方面を望む

 

 北向岩屋十一面観音の祀られている丹塗りの社(11:01)

 北向岩屋十一面観音

枕木の山道が延々と

石馬寺への下り径 

枕木のアップダウンの山道がつづく

 雨宮龍神社山門(12;43)

 雨宮龍神社本殿

 地獄越 いよいよ繖山をめざす。20011年は断念して不動の滝へ

 万緑の中を繖山頂上へ

 虎尾草(とらのお)の群生

 

  雀の槍。10㎝程の茎の先端に茶色の粒が集合している。

  サルトリイバラ

 ナツハゼ 果実は酸っぱく、元気が出そうな気がします

 青空に鈴鹿連山を望む

遠方の山並みは鈴鹿山系の北端、伊吹山がうっすら見える。中央は彦根の荒神山。

山裾は五箇荘の町並み

 繖山山頂近くの展望 安土山、西の湖、津田山、比良山系方面 

木漏れ日浴びて繖山三角点でのパチリ

 

 

 鈴生りの風鈴つけて風呼びぬ

 佐々木城の石垣?

 石段にところどころ咲いていた立波草

 観音正寺から延々と下り、やっと桑実寺に着く

桑実寺は天智天皇の勅願寺院として678年創建された。寺名は藤原鎌足の長男(定恵和尚)が中国より桑の木を持ち帰り、わが国で初めて養蚕技術を広めたことに由来する。

 桑実寺本堂 西国薬師寺第46番霊場。びわ湖百八番霊場

 堂内の屏風絵 

 白洲正子が「かくれ里」に記載した桑実寺の石段。山門まできつい階段がつづく。

 桑実寺山門 普通はここから参拝するが、山門を見上げて帰る

 JR安土駅までの田園風景(16:13)

 

 

 

 

七月の詩(花菜畑)

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        蒲生郡安土町の田園(2017.6.26)

 

      花菜畑

 若冲の野菜尽くしの涅槃の絵   惟之

 比良からの風と戯る花菜畑

 花馬酔木水琴窟へ耳澄ます

 ひろびろと七堂伽藍松の芯

 泣き止めばもう指しやぶり初節句

 

   誌上句会 兼題「若葉」

 人の靴履き間違へて若葉寒    惟之

 向き会うて輝き見ゆる庭若葉   洋子

 目にやさし木木の若葉の中にゐて 幸子

 鳥啼いて疎水豊かに若葉晴    初枝

 若葉風谿の水面を光らせて    秀子

 知らぬ間に狭庭の木木は若葉なり テル

 柿若葉フランス文字の喫茶店   美枝

 

   やまびこ 感銘・共鳴ー私の好きな一句

 なづな粥吹きて命をふくらます  杏花

 白髪の光りとなれり初鏡     勝彦

 光りより鳥の声降る初山河    東音

 ふくよかな日日を送らむ鏡餅   勝彦

 亡き人のカルテ見直す年の暮   博女

 去年今年残る命をいとおしむ   一雄

 福豆や子らの気配の残る部屋   龍作

 いつまでの心老けまじ初鏡    治子

 人の世は片道切符絵すごろく   素岳

 絵本また読んで読んでと春隣   久子

 父遠し母なほ遠し夕焚火     篤子

 冬すみれ寂光院へ畔伝ひ     憲勝

 つくづくと二人きりなり晦日蕎麦 宙

 振り向けば犬もふりむく枯野道  真弓

 毛糸編む手の語りつぐものがたり 朋子

 谷底へ谺を放つ鍬始       耕

 薄氷仏足石につちふまず     憲勝

 胎動も微かに聞こゆ雪見かな   文香

 

    俳誌 嵯峨野7月号(通巻第552号)より

  

 

 

 

英国庭園写生会

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 赤い鴨小屋のある池 8F 水彩

 2007年に写生した英国庭園(大津市)を10年ぶりに訪れました。以前には無かった赤い屋根の鴨小屋が面白く感じて、ここに座り込みました。描きあがると、手前の池端の草がいやに目立ち、また、右の紫陽花は後で描きこんでしまったが、これもない方がよかったと思っています。絵の構図はほんとにむづかしいです。

 睡蓮の隙間は青き天の色   惟之

 水上のお菓子のようなひつじ草

 見事に刈り込まれた庭園とびわ湖大津館

 

 写生場所

 びわ湖大津館近くを航行のミシガン 

  作品を並べて批評会

 

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