金勝アルプスの天狗岩より
台風一過の9月18日(土)、巨岩奇石が連なる地元の金勝山地(金勝アルプス)に行ってきました。金勝アルプスは隣接する田上山と同様に湖南アルプスの一部として、早くから親しまれている山。また、山麓に磨崖仏があり、奈良時代の仏教文化を偲んできました。
上桐生駐車場(9:00)ー奥池ー落ガ池ー北峰縦走線出会ー天狗岩(12:00)ー耳岩ー白石峰ー重岩ー狛坂磨崖仏ー桐生辻出会ー南谷林道ーオランダ堰堤ー上桐生駐車場(15:00)
目標はあの山なりし白露踏む 惟之
二輪漕ぐ稲穂のゆるる里の秋
谷間の空はVの字いわし雲
秋の山怪獣の如き岩ゐたり
秋空や象のお尻のやふな岩
再会の磨崖仏なり秋の午后
暗闇に磨崖仏座す秋の山
10km先の登山口まで自転車で出発。写真右の山並が金勝(こんぜ)アルプス。
黄金色の稲田が朝日に映えて美しい。桐生の家並が見えてきた。ゆるやかな坂道がつづく。
朝日を浴びて草津川上流の橋を渡る。
やっと登山口の上桐生駐輪場に到着(8:50)。自転車で来ているグループは他に無い。少し雑談して朝日零れる山に入る。
奥池の南から北をみる。池の東からコースもあるが、南から落ヶ滝ルートに入る。
落ヶ滝への分岐。5分となっているが、10分すこしかかる。シダの葉先の露に朝日が照り映える。
さ20m。台風18号通過の影響で水量多く、ラッキーでした。撮ったり撮られたりして記念をパチリ。
滝の岩肌が明るく、縦横に切れる岩の形が美しい。魅力ある男性的な滝。
北峰縦走線をめざし、ナレの落ヶ滝上部を登る。別の一行は、滝の左側を直登し、稜線で再会。
V字の空は鰯雲がきれい。谷間が逆光になり、空が一段と青い。
コールポイントK8近くの北峰縦走線からの振り返り、鶏冠山の頂上を見る。右に三上山。
北峰縦走路にみた奇岩。怪獣が這っているいる様に見えた。
巨岩が転げて岩に重なり、三角形の岩穴が出来たか。冬場に抜ける風音はヒューヒュー。
天狗岩の頂上へのぼる(11:40)。
天狗岩の頂上にて。この日は8畳くらいここに人が溢れました。ここで食事。
天狗岩より音羽山、比叡山方面を望む。
天狗岩よりみた奇岩。象のお尻のように見える。
耳岩。岩の形が耳のようになっている(12:30)。
白石峰の山頂。三角点は不明で見晴はないが、鶏冠山、竜王山、狛坂磨崖仏方面の分岐点になっている。
重岩を見上げる。金勝山にはこんな奇岩が多い。
暗い森の中に立つ狛坂磨崖仏。年代は奈良時代後期から平安時代、鎌倉時代ともいわれ、渡来人により造られたといわれる。さ約6m。幅約4m。平成16年にはこんなに白い斑点はみられなかった。白洲正子の「かくれ里」に登場。
渓流沿いの南谷林道。紅珊瑚がきれい(15:05)
オランダ堰堤とデレーゲ像。オランダ堰堤は日本の産業遺産300選に指定されている(15:10)。