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Channel: 水彩画と俳句の世界
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三月の詩(鹿の声)

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            カルスト原の霊仙山最高峰に立つ 6F  水彩

 青空を眺めて畦の捨案山子   惟之

 ささやきの小径に入れば鹿の声

 鹿の尻日暮れて目立つ白さかな

 山頂のカルスト原や枯立木

 レジ前の長蛇の列や冬に入る

 水切りの少年一人冬河原  洋子

 ふるさとの涸れ石白し冬の川  秀子

 流木を残して細し冬の川  美枝

 ゆるやかに果つることなき冬の川  幸子 

 冬の川土嚢の高く積まれゐし  惟之

 木々の枝置いてせせらぐ冬の川  初枝

         俳誌 嵯峨野 三月号(通巻524号)

 

 

 


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