日牟礼八幡宮のムクノキ 6号水彩
日牟礼八幡宮楼門横のムクノキを描きました。樹齢何年かわかりませんが、その根元の力強さに感動して座り込んでしまいました。しばらくして名古屋からこられた二人連れと話し込んでおりました。「これからは、比叡山の延暦寺根本中堂にゆき法話を聞くんです。」といわてれ、なぜか親近感を憶えました。
ムクノキの大樹に魅かれ夏祓 惟之
比叡よりの佛の風や梅二月 奥村洋子
日牟礼八幡宮のムクノキ 6号水彩
日牟礼八幡宮楼門横のムクノキを描きました。樹齢何年かわかりませんが、その根元の力強さに感動して座り込んでしまいました。しばらくして名古屋からこられた二人連れと話し込んでおりました。「これからは、比叡山の延暦寺根本中堂にゆき法話を聞くんです。」といわてれ、なぜか親近感を憶えました。
ムクノキの大樹に魅かれ夏祓 惟之
比叡よりの佛の風や梅二月 奥村洋子
新緑の掘割(伏見)
並び立つ艇庫に春日耀うて 惟之
春光や艇は緩りと湖をゆく
連翹の黄にも現れなむヴァンゴッホ
公魚の余呉の賑わひ朝日差す
屋根裏の梯子の架かる祇園茶屋
春の山銃一声の轟けり
煙りつつ解る音見ゆ春の山 洋子
もことして春嶺どこまで投票日 秀子
眠りから醒めたる木々の春の山 美枝
春の山疎水を通る舟静か テル
雲走る今日の春山目の前に 幸子
俳誌 嵯峨野七月号(通巻第528号)より
伏見の酒蔵 6F
伏見城の外堀だった掘割に並ぶ枝垂柳。昔ながらの切妻造りの屋根と白壁に板張りの酒蔵が点在する風情のある風景。十国舟が時折観光客を乗せて通り過ぎる。この絵にある舟は三十国舟。見上げるこの構図は大変難しく描き直しました。はじめて会ったグループと黙々描いていました。この三十国舟はもっと中央にありましたが、左寄せしました。
掘を行く十国舟や青柳 惟之
煙突と酒蔵の町柳ゆる
水打って暮るる伏見の酒屋町 池本水也
ロッククライミングゲレンデからの大原の家並みと山山
台風11号一過の7月25日、大原三山の金毘羅山(523m)に行ってきました。歩行3.5時間のコースを軽く見ていましたが、6時間かかりました。金毘羅山は岩山で足場の悪さや階段の多い山。特に、翠黛山(すいたんさん)寂光院分岐からの下りが思いのほか急斜面で厳しかったです。一番のポイントはロッククライミングゲレンデからの眺めでした。
京都駅(8:45)ー京都バスー戸寺バス亭(9:45)ー江文神社ー江文峠-琴平新宮社ー金毘羅山三角点ー翠黛山寂光院分岐ー寂光院ー大原バス停(15:45)
浮雲や金毘羅山は岩の山 惟之
緑なす大原の野も電気柵
夏帽子行交う媼紅つけて
滴りの大原に眠る惟喬親王
石柱に神代の文字や極暑来る
日盛や神代の文字の謎めきて
狛犬の頭は野の石や晩夏光
外つ人に道を問われて蝉しぐれ
国道367号線の戸寺バス停から程なく高野川に架かる元井出橋から焼杉山方面を望む
左から金毘羅山(523m)、翠黛山(577m)、焼杉山(717m)の大原三山を見上げて歩む
江文神社鳥居を過ぎて江文峠に向かう
三体不動明王、金毘羅大権現と記された金毘羅登山口の江文峠。元気の余るUさんは腕立てとストレッチ。
毎日の参拝を続けているという91歳の老女に出会う。頬紅をつけ、朱い夏帽。その気力に元気をいただく。Kさんは下見の折にもお逢いした。
琴平新宮社に参拝し、登山の無事を祈る
ロッククライミングゲレンデからの眺め。左の山は水井山、右の後の山は比叡山。 クライミングのトレーニングや競技に使われる。
三角点への分岐にある案内版。わかりやすい表示。
金毘羅宮入り口の狛犬と石鳥居。狛犬の頭部には野の石が置かれていた。
金毘羅大権現
金毘羅山の三角点(522.8m)
三角点付近の「大国主之命」「天御中主之命」と刻まれた大岩
ハングルに似た謎の文字が刻まれた石柱。手前が絶壁で東を向けてに立っていた。この文字は神代文字の一種で阿比留(あびる)文字といわれる。「アメノミナカオヌシオカミ」(天之御中主之命)の意味らしい。前記の大岩に刻まれた命名と同じ。
寂光院の階段下。以前にはこんな木戸はなかったように思う。
寂光院の前のお土産や。芝漬、すぐき漬、梅干がならぶ。
大原女の小路。黒木や木工品などを頭にのせ、京都の町にこの道を通って売りに出かけた。
大原バス停へ。右奥の山は比叡山。
京都洛北 鷹ヶ峯 茶花園
諸手揚ぐ巫女の埴輪や髢草(かもじぐさ) 惟之
千木き家形埴輪風光る
朱き沓履きて大王眼る春
墳丘のテラスへのぼるしゃが著莪の花
本堂は明け放たれて花の寺
夏めくや牧のサイロの屋根光り
夏めきて窓辺の木遇も目覚めけり 洋子
夏めくや隣家の雨戸開ける音 秀子
新緑やさゆらぐ影を窓に見て 美枝
朝早く見る新緑の生き生きと 幸子
病院を出て新緑の風の中 テル
俳誌 嵯峨野八月号(通巻第529号)より
野菜の首飾り F6
写生会で描いた茄子、パプリカ、南瓜、胡瓜が首飾りのような絵になりました。構図を考えずに一番に座った場所でこんな面白い絵になりました。手造りの野菜がずらり輪になっています。パプリカの膨らみが上手く描けていませんが、楽しい作品となりました。
夏野菜仲良く輪になり首飾り 惟之
ハイビスカス(仏桑花ぶっそうげ) 24cm×27cm
ハワイの州花として知られる芙蓉の仲間。日本へは中国を経て渡来し、観賞用として栽培されるようになった。寒さに強い品種は、沖縄などで庭木に植えられる。夏の間、真紅のラッパ形の花を濃い緑の葉先につけるが、しべの長いのが特徴といえる。他にも黄・白色が見られる。 合本 現代日本歳時記 角川春樹編 1998年 より
屋根ごとに魔除け獅子置き仏桑花 轡田 進
仏桑花島に四つの真水井戸 斎藤美規
恍惚と旅の寝不足仏桑花 渡辺千枝子
「保永堂版」 歌川広重 近江八景の瀬田夕照
松の木の高きに添うて山の藤 惟之
畔の泥くはへ燕の宙返り
リフト下著莪の広がる賤ヶ岳
初夏や湖水を汲みて比良描く
次々と魚道を跳ぬる小鮎かな
畦道の子の掌に雨蛙
照る坊主揺れて軒端の雨蛙 洋子
何せんとぢつと吾見む雨蛙 秀子
整ひし狭庭に囃す雨蛙 美枝
かしましやなんと小さな雨蛙 初枝
葉かくれに雨を待ちたる雨蛙 テル
雨を呼び雨に遊べる雨蛙 捨弘
俳誌 嵯峨野九月号(通巻530号)より
瀬田唐橋から瀬田洗堰をぐるり一周できるさんぽ道。。散歩やジョギング、サイクリングの人と出会う8Kmは丁度よい。
秋涼し ぐるり瀬田川 さんぽ道 惟之
瀬田川ではいつもボートの風景と出会う。早朝から夕刻まで。レースもたびたびあり、ピークは5月初めの朝日レガッタ。今月は和歌山国体のレースが予定されている。
ボートの手入れに余念のないK大学の部員の皆さん。カメラを向けるとにっこり。ありがとう。
艇庫の前から、唐橋方面。
瀬田川左岸の唐橋を見上げる。いつもの舟が今日は係留されていない。
左岸から対岸の艇庫を望む。左の山際は新幹線が通る。
400年の伝統を継ぐ保津峡川下り
船頭の竿捌きに身をゆだね急流の飛沫を浴びて、保津川下りを初体験しました。そして、渡月小橋をわたり、右岸を小道を2km。保津川の岩を砕いて、舟の運行を可能にした角倉了以の木像のある大悲閣に行ってきました。
漱石の「虞美人草」にも保津川下りが登場します。是非読んでと船頭に一読をすすめられました。また、司馬遼太郎の街道をゆく「嵯峨散歩仙台・石巻」には大悲閣が登場します。
JR亀岡駅ー保津峡乗船場ー川下り(約90分)-保津峡下船場ー渡月小橋(渡月橋北詰め)-保津川右岸ー大悲閣(千光寺)-渡月橋ー嵯峨嵐山駅
船頭の竿の捌きや河鵜とぶ 惟之
ギイギイと櫓を漕ぐ音や岩つつじ
万緑や左大文字右比叡
花の山二町のぼれは大悲閣 芭蕉
六月や峰に雲置くあらし山
さあ、いよいよ乗船(AM10:00)。 前方、牛松山頂上の金毘羅宮には運航の安全を祈り舟が奉納されている。
20歳台、40歳台、70歳台の船頭が30分づつ交代で前、後、櫓を担当。棹捌きは見事で、語りも途切れない。
鉄橋をくくり、トロッコとも行交う。河鵜も飛び交い、木陰で夏鴨が睦む。竿跡をとらえて急流をゆく。
奇岩、奇石の多い川下り。この岩は清滝川合流点近くの書籍岩
11km 90分の川くだりもここでお終い
下船場に着く(11:30)
台風18号(2014年)の大規模な補修がいまも続いている(左岸)
渡月橋北詰の渡月小橋を渡り、右岸の小道を大悲閣(千光寺)に向かう
右岸から見た愛宕山 左の山裾は小倉山
右岸から左岸へ、左岸から右岸への渡し舟がゆく
大悲閣入口付近。芭蕉の句碑を見落とす。
櫓に建つ千光寺
角倉了以の木像。木槌頭で両眼はかっと見ひらき、工事用のすきを手に取り、片ひざを立て、巻いたロープを座蒲団代わりに座っている。
千光寺の堂内から絶景を観る
保津峡を眼下にして、左前方に大文字山、右に比叡山
JR保津峡駅より。 川下りの舟がくるタイミングは20分程度。
瀬田唐橋から瀬田洗堰をぐるり一周できるさんぽ道。散歩やジョギング、サイクリング、釣人。時にはトロンボーンを吹く人と出会う。一周8Kmは自転車には丁度よい。暑い夏が終わり、秋の涼風が気持ちいい。葉桜から法師蝉が聞えて来ました。
秋涼しぐるり瀬田川さんぽ道 惟之
夕照の道で竹伐るクレーン車
秋の水すこしく揺れてトロンボーン
川沿ひの槌音とまりつくつくし
瀬田川ではいつもボートの風景が出会う。早朝から夕刻まで。レースもたびたびあり、ピークは5月初めの朝日レガッタ。今月は和歌山国体のレースが予定されている。
ボートの手入れに余念のないK大学の部員の皆さん。カメラを向けるとにっこり。ありがとう。
艇庫の前から、唐橋方面。
瀬田川左岸の唐橋を見上げる。いつもの舟が今日は係留されていない。この唐橋公園に芭蕉の句碑があります。
五月雨に隠れぬものや瀬田の橋 芭蕉
左岸から対岸の艇庫を望む。左の山際は新幹線が通る。
夕照の道での竹伐り。「竹伐る」は秋の季語ですが、クレーン車での竹伐りは見かけない風景。
東寺(京都市南区九条町) F8
この東寺の構図は九条とうりの歩道橋から見た風景。通りかかった人との会話「ここからの景色はまさに絶景ですね。」。室町後期より屏風絵として描かれた「洛中洛外図」にもこの構図の東寺がある。まさに京都の伝統的な絶景といえる。五重の塔は京都のシンボルになっており、高さ55mは木造としては日本一。2009年に南大門に集合して吟行会が開催されたころを懐かしく思い出しました。
掘割に塔の揺らぎや残り鴨 惟之
秋燕や塔の庇を掠めをり
葉桜の蔭に読経の僧三人
金勝アルプスの天狗岩より
台風一過の9月18日(土)、巨岩奇石が連なる地元の金勝山地(金勝アルプス)に行ってきました。金勝アルプスは隣接する田上山と同様に湖南アルプスの一部として、早くから親しまれている山。また、山麓に磨崖仏があり、奈良時代の仏教文化を偲んできました。
上桐生駐車場(9:00)ー奥池ー落ガ池ー北峰縦走線出会ー天狗岩(12:00)ー耳岩ー白石峰ー重岩ー狛坂磨崖仏ー桐生辻出会ー南谷林道ーオランダ堰堤ー上桐生駐車場(15:00)
目標はあの山なりし白露踏む 惟之
二輪漕ぐ稲穂のゆるる里の秋
谷間の空はVの字いわし雲
秋の山怪獣の如き岩ゐたり
秋空や象のお尻のやふな岩
再会の磨崖仏なり秋の午后
暗闇に磨崖仏座す秋の山
10km先の登山口まで自転車で出発。写真右の山並が金勝(こんぜ)アルプス。
黄金色の稲田が朝日に映えて美しい。桐生の家並が見えてきた。ゆるやかな坂道がつづく。
朝日を浴びて草津川上流の橋を渡る。
やっと登山口の上桐生駐輪場に到着(8:50)。自転車で来ているグループは他に無い。少し雑談して朝日零れる山に入る。
奥池の南から北をみる。池の東からコースもあるが、南から落ヶ滝ルートに入る。
落ヶ滝への分岐。5分となっているが、10分すこしかかる。シダの葉先の露に朝日が照り映える。
さ20m。台風18号通過の影響で水量多く、ラッキーでした。撮ったり撮られたりして記念をパチリ。
滝の岩肌が明るく、縦横に切れる岩の形が美しい。魅力ある男性的な滝。
北峰縦走線をめざし、ナレの落ヶ滝上部を登る。別の一行は、滝の左側を直登し、稜線で再会。
V字の空は鰯雲がきれい。谷間が逆光になり、空が一段と青い。
コールポイントK8近くの北峰縦走線からの振り返り、鶏冠山の頂上を見る。右に三上山。
北峰縦走路にみた奇岩。怪獣が這っているいる様に見えた。
巨岩が転げて岩に重なり、三角形の岩穴が出来たか。冬場に抜ける風音はヒューヒュー。
天狗岩の頂上へのぼる(11:40)。
天狗岩の頂上にて。この日は8畳くらいここに人が溢れました。ここで食事。
天狗岩より音羽山、比叡山方面を望む。
天狗岩よりみた奇岩。象のお尻のように見える。
耳岩。岩の形が耳のようになっている(12:30)。
白石峰の山頂。三角点は不明で見晴はないが、鶏冠山、竜王山、狛坂磨崖仏方面の分岐点になっている。
重岩を見上げる。金勝山にはこんな奇岩が多い。
暗い森の中に立つ狛坂磨崖仏。年代は奈良時代後期から平安時代、鎌倉時代ともいわれ、渡来人により造られたといわれる。さ約6m。幅約4m。平成16年にはこんなに白い斑点はみられなかった。白洲正子の「かくれ里」に登場。
渓流沿いの南谷林道。紅珊瑚がきれい(15:05)
オランダ堰堤とデレーゲ像。オランダ堰堤は日本の産業遺産300選に指定されている(15:10)。
西国十番 三室戸寺 三重塔
鯖街道眼下に伸びて夏薊 惟之
山法師銀河のごとき夜空かな
ポーズとる子等は賑やか花菖蒲
梅雨晴や雲は地平に見え隠れ
日盛りや東寺金堂屋根ひかる
四囲の山朝靄晴れて青田風
青田風一人降ろしてバス行きぬ 洋子
伝来の青田守や六代目 捨弘
ふるさとや青田に光る風みえて テル
鷺一羽点描となる青田原 秀子
きらきらと朝の青田の雨滴かな 美枝
水害の泥につかりし青田かな 幸子
落日に染まる青田や波うちて アイ子
俳誌 嵯峨野 10月号 (通巻531号)より
音羽山山頂(593m)から大津市街比良山系琵琶湖を望む
ひさしぶりに音羽山に登りました。音羽山は三度目ですが、逢坂山関跡から長くつづく階段をのぼり詰めて山頂をめざすコースは初めて。階段の数は数えなかったですが、途中のベンチ休憩を挟み90分は登りました。山頂の雄大な眺めで昼食をとり、逢坂山分岐にもどる。予定の膳所駅への下りのコースは、先年の台風の影響で下山不可のため、IR大津駅への手さぐりの新コースに変更。反省会は予定とおり膳所駅の王将で盛りあがる。
JR大津駅(9:00)ー長安寺ー逢坂山関跡ー音羽山(12:00)ー逢坂山分岐ーJR大津駅(15:00)ー王将(15:30)
銭湯の構えの古りし秋の空 惟之
運動会合図の上がる小野小町
秋の朝百体地蔵に日の差して
高枝に木通三つ四つ陽の射して
団栗をポケットに入れ児の土産
天く階段つづく音羽山
落栗はもう殻ばかり獣道
何処までも落葉やさしき山路往く
朴落葉落ちて見上げる五葉の空
長安寺西国三十三所。この階段をのぼり登山口へ。
牛塔
百体地蔵
東海自然歩道の案内
逢坂山関跡看板
逢坂山関跡および逢坂常夜灯跡
一号線出会い。音羽山へは左へ。道路右は逢坂山関跡
いよいよ厳しい音羽山への階段をのぼる(9:59)
楽しい写生会の作品
湖水会のメンバーと伏見へ写生会してきました。5名の少人数でしたが、楽しい写生会でした。スケッチのポイントは壕川から見上げた酒蔵。柳が青々とゆれ、十国舟が行交う。酒蔵の町並みも面白い。難しい月桂冠本社をMさんは描き上げていました。Nさんは十国舟の乗船風景。いつの間にか舟が出てゆき、適当に描きましたとのことでしたが、うまく描かれていました。小生は、菜の花のころよく描かれている新高瀬川の堤防に座って松本酒造の煙突風景をスケッチしました。日陰の無い炎天ではゆっくり描けず、雑な絵になりました。
秋の蚊や諸手の甲の張れてをり 惟之
工場の赤き煙突秋暑し
竜宮の門と思ひし秋の寺
壕川を行交ふ舟や青柳
壕川と酒蔵風景
十国舟の遊覧風景
月桂冠大倉記念館
黄桜記念館
三十国舟乗船場
弁財天長建寺
松本酒造の全景
松本酒造門横の掲示された数々のブランド。近代化産業遺産、景観重要建造物、歴史的意匠建造物ーーー。
松本酒造倉庫の一部
松本酒造のバス停まえ。この通りの徒歩15分くらいに先に桃山御陵駅(近鉄)。
中村教子×保田貴代子 二人展(ギャラリー唐橋)より 中村教子さんの作品 F50
葉桜の風に吹かるる高瀬舟 惟之
夏空へ椋の木の瘤二つ三つ
夏雲や大原三山高野川
林間に透けて瑠璃色夏の湖
渓流の岩一畳に大昼寝
山上の金毘羅宮や星月夜
影踏みは遠き日のこと星月夜 洋子
ふるさとの田水の音や星月夜 テル
ゆつくりと地球の動く星月夜 秀子
行き帰り道を違へて星月夜 美枝
寝ころべばし信濃の山の星明り 捨弘
廊に来て寝るには惜しき星月夜 初枝
さわさわと笹なでる星月夜 幸子
俳誌 嵯峨野 十一月号(通巻532号)
羽輪
大宮川のせせらぎを聞き、写生会の講評会
湖水会のメンバー6人で紅葉には少しく早い日吉大社の写生会をしました。大宮橋、大宮川、西本宮楼門、宇佐宮をそれぞれ描きました。やはり、大宮橋が描きたい。中々難しく川の流れがうまく描けません。小生は以前描いていた楼門のスケッチに色をつけ、大宮橋の袂に座りました。
くさめしてまたくさめして橋描きぬ 惟之
冬手水汲みて楼門朱を重ね
影ながき冬の日受けて絵の談義
重い画材を下げて、参道よこの土産屋を横目でちらり。ぜんざい、あまざけ、そば処、わらび餅ーーーー。
京阪坂本駅から10分くらいで日吉大社の大鳥居につく。羊の大絵馬はもうすぐ来年の干支の猿に描きかえられる。
西受付。高齢者の割引を期待したが、残念ながら満額負担300円。此処に来ると正面に座する八王子山頂上の牛尾宮が見えてくる。この山はこれまでに三度登る。牛尾宮は40号の絵を描がき想い思いが深い。この山は結構のぼりがきついです。4月半ばには山王祭で神輿が下る。
大宮川に架かる石橋。この大宮橋と走井橋、二宮橋とともに日吉三橋とよばれ、絵の人気のスポットでもある。
走井橋の袂。約2時間半ここに座って、大宮橋を描く。冷え切ってしまい風邪気味になってしまった。この橋の上に見事な松が見られます。
山王鳥居。神仏習合の独自の形。「合掌鳥居」と呼ばれています。
神猿舎。お猿さんは神様のお使いで「神猿」と呼ばれ、「摩が去る・何よりも勝る。」として縁起のよいものとされてきました。
境内には、西本宮、東本宮のほか、この宇佐宮、白山宮、樹下宮、三の宮、牛尾宮。
この西門宮楼門のまえにあるベンチで以前描いたスケッチの続きと彩色をしました。画像左の手水を受けてーー。参拝の方々次々に見て行かれましたが、最近は余り気にせずに描けるようになりました。
日吉大社西本宮の楼門 6F 水彩スケッチ
この楼門の軒下の四隅の上部に木像の猿がいますが、楼門を守っているとか。本殿横の柿が赤く熟れてました。門の左の手水所の水を受けて彩色。建物の重厚さと複雑さに根負けして6Bの鉛筆を走らせました。参拝の人が入れ替わり絵を見て行かれました。もうこの絵は描けません。
秋手水汲みて楼門の朱重ね 惟之
柿熟れて桧皮の屋根にかかりをり
楼門をくくり拝殿をスケッチ、10分。ダーマト使用。屋根が左右アンバランス。こんな絵が面白い。
第11回湖水会水彩画展をご案内を申し上げます。
近郊の風景や静物など25点が出展されます。
ご高覧いただきますようお願いいたします。