Quantcast
Channel: 水彩画と俳句の世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 435

沢の池と沢山

$
0
0

                          北山杉の菩提川沿いを行く

 川端康成の小説「古都」で有名になった京都・北山杉の里、中川地区の、菩提道を歩きました。空梅雨で気がかりでしが、朝日を浴びた菩提の滝に立ち寄りまた。滝への階段は崩れ落ち、沢は荒れていて途中で足を踏み外し転倒。怪我なく感謝。やがて、対岸の森からホトトギスが聞こえる沢ノ池に着き、石投げをして遊ぶ。池辺には、鱒の稚魚がよってきて迎えてくれました。沢山の山頂は見通しはないが一帯は捩木の花の零れる木陰を散策。ひんやりと涼しい。地蔵さままで一気に下ると、ちらちら街並が見え、左大文字山が遠くに見える。光悦寺にも寄ってきれいな青紅葉も見る。近くの茶房の足もとには蛍袋が咲いていました。 

JRバス・京都駅8:35−菩提道9:30−菩提の滝10:12−鷹峯と沢ノ池との分岐11:03−沢ノ池11:32ー「北山82」ー沢山・三角点516m13:08−地蔵様13:51−光悦寺15:07−金閣寺ーJR京都駅  

  夏山へ周山街道バス満員    惟之

  夏の山 北山杉の郷 聳ゆ 

  笹百合の二輪寄り添ふ菩提道

  分岐点に小さく咲きて山紫陽花

  対岸の森から聞こゆホトトギス

  石投げて池面に遊び子に還る

  夏の池 水面に石の滑りけり

  虹鱒の斑点跳ねる浅瀬かな

  真青なる空を見つめて蛇苺

  金ぶんの糞転がしを見る子かな     

    夏山や捩木の花の零れ道   

  八重に咲く十薬ありて山野草

 

 

国道162号線(周山街道)の菩提道で下車。清滝川の源流沿いの東海道自然歩道をゆき、菩提滝を目指す。丹精に育成された北山杉が見事。9:45

下界は34度だが、ここは涼しく心地いい。まさに北山のかくれ里。

菩提の滝。高さ10m程。北山丸太はこの滝壺の微細な砂で磨かれた。10:12

登山者の菩提道での安全を祈るごとくに石像。3人の顔の表情がいい。頭が下がる思いになる。10:32

山紫陽花。通常種より、花が一回り小さい。淡い青紫色で可憐だ。

笹百合。高さ70センチメートルほど、淡紅色の大きな花を開く。道端に咲いていて幸運、思わずパチリ。

鷹峯方面と沢ノ池の分岐 11:03

中川、清滝川、沢山、上鴨神社、大文字山、金閣寺まで広範囲に示された掲示板。文字が小さい。11:11

林間の沢ノ池。水量は少ないが静か。しばらくしてホトトギスを聞く。 11:30

童心に還り、石投げ。うまくいったと満足。

池傍でキャンパーの読書。うらやましい刻を過ごされている。

虹鱒と思われる黒い斑点のある稚魚がご飯粒に寄ってくる。

沢ノ池の周りも捩木の小さな花が咲いている。空梅雨で、池面は狭い。盛んにホトトギスの鳴き声。12:07

沢山の三角点。見晴はない。登山道は緑道の下を歩き、夏山の暑さはなく、涼しい。13:08

地蔵様まえの杉立木。手入れが行き届き見事な垂直美。13:51

蛇苺。緑の草地に赤がきれい。有毒とされるが、誤り。ただし、虫がいることが、あり、食べない方がいい。

光悦寺入口付近。青紅葉が美しい。中に入らなかったが、秋のころも来てみたい。15:07

 

茶房の足元を蛍袋が咲いていた。一礼をしてパチリ。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 435

Trending Articles