可憐に咲くコスモス
白川にあそぶ子の声炎暑の日 惟之
薄暑光東寺の金堂まなかひに
夏つばめ九輪の塔を掠めとぶ
雲垂れて湖は鈍色梅雨に入る
田植済む無事の知らせに笹団子
金魚掬ふ妻と子のいる古写真
大海を知らずに逝きし金魚かな 洋子
掬ひ来し小さな金魚よく育ち 初枝
新聞を読むかに鉢の金魚寄る 美枝
七十路の夫の日課や金魚飼ふ 秀子
俳誌嵯峨野 平成26年10月号より転載
可憐に咲くコスモス
白川にあそぶ子の声炎暑の日 惟之
薄暑光東寺の金堂まなかひに
夏つばめ九輪の塔を掠めとぶ
雲垂れて湖は鈍色梅雨に入る
田植済む無事の知らせに笹団子
金魚掬ふ妻と子のいる古写真
大海を知らずに逝きし金魚かな 洋子
掬ひ来し小さな金魚よく育ち 初枝
新聞を読むかに鉢の金魚寄る 美枝
七十路の夫の日課や金魚飼ふ 秀子
俳誌嵯峨野 平成26年10月号より転載