大戸川沿いの土手に咲く彼岸花(大津市)
湖南アルプス麓の畦道や川原に咲く曼珠沙華を見て来ました。彼岸も中日をすぎると花は早くも呆けたような感じになっている。やはり咲き初めの頃の緋色がきれい。畦道に咲いていた彼岸花が束ねて刈り込まれいたり、川原の草刈場には一本の緋色がのこされていた。彼岸花は秋彼岸のころに咲くのでこの和名がついた。稲作の伝来とともに中国から渡来したと考えられ、曼珠沙華は梵語の赤い花という意味といわれる。死人花(しびとばな)、幽霊花、捨子花、狐花(きつねばな)などの季語がある。
川音や土手咲のぼる曼珠沙華 惟之
畦道に束ね捨てらる彼岸花
畦道に緋色一筆 曼珠沙華
一群れの垣根に灯る曼珠沙華
川原に一もと灯る曼珠沙華
職去りて野の径ゆかば曼珠沙華
七十路の雲多き午后 曼珠沙華