川端カネ子 早春 F20
作品展の最終日6月1日(日)の京都の気温は36℃。京都市美術館別館へ、幼い2人が浸かって遊んでいた白川沿いの葉桜の道を急ぐ。。当番の方に一声かけて会場へ入る。一枚の絵のまえで作者と語るのが何より楽しい。この川端さんの絵はご自宅の近くの桜を描かれたが、日をいっぱい浴びた大きな樹をいつも描かれている。とくに、奥の背景に魅せられる。今回の作品には人物が右に描かれていた。200点近くの作品からの作品紹介は、偶然が重なっているが、拙句を交えてお許し願いたい。
枝張りて 作者も元気 桜咲く 惟之
梅見かな オリーブ緑(グリーン)の 色が好き
魚道に 次々跳ねる 稚鮎かな
アトリエに 陶人形のゐる 聖五月
月さまも 帽子が似合ふ 散歩道
日盛や 一息入るる 坂の路地
新緑に 池はさ緑 浮見堂
ひまわりを 挿して花瓶の 微笑かな
白川の 流れに遊ぶ 子等の声
葉桜や 疏水に映る 赤い橋
早春 F20 林 沢野
浮見堂 F20 藤田 千代
魚道 F20 大西 善和
真夜中の散歩 F20 中村 都志美
川岸 英子 F20 一息
アトリエの人形(部分) F20 渡辺 徳一郎
静物 F20 木村 一三