Quantcast
Channel: 水彩画と俳句の世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 435

新緑の大原

$
0
0

                        新緑の大原の山々を前にして

 新緑の大原の畔にキャンバスを立てて写生してきました。出発はJR草津駅9:00。びわ湖大橋経由、367号線を一路、大原の里へ。途中の花折れ峠では所々に藤が咲いていて、その都度、メンバーの目はそちらに向く。やがて、峠を抜けて、山々に囲まれた、里の駅大原に10:00着。待ち合わせのメンバーとも合流。三々五々にそれぞれ散らばり、写生場所をさがす。植えたばかりの紫蘇畑に大原の山裾が広がっている。菜花の向こうには裏比叡。青々とねぎ畑。葱坊主の群れる畑。赤い田植機で早苗を植えている。そのままに俳句の風景でもあった。

       大原へ峠を越えて藤見あぐ      惟之

       大原の裾野ひろげる紫蘇畑

       紫蘇畑の畝色すでに赤味帯ぶ

       新緑の石段のぼる寂光院

       大原の山々映す田植どき

       菜の花の裾野に薄すら裏比叡  

       葱坊主畑一杯に猛々し 

       薫風や童地蔵の売られけり           

菜の花の後ろに裏比叡が薄っすら透けて見える。京の人は裏比叡とは言わず。

紫蘇の苗が手塩にかけて一苗一苗丁寧に植えられいて感動。ここ大原の柴漬は、この紫蘇で漬け

られる。大原名物柴漬の元はこの紫蘇畑なのである。よく見れば畑の土はすでに紫蘇色でした。

この景色は、大原見晴台近くの絶景。木影で皆んな描いていたのですっかり冷え切って描いて

いたようだ。地元の人のお奨め景色。

2枚目の作品はここからの風景を描いた。生活感のある風景でもあった。たった、20分の作品で

まだ、仕上がっていないが、もう一度、描きなおしてみたい。

 寂光院近くの樽の居並ぶ漬物屋。結構にいい値札がついている。

寂光院近くの味噌屋。味噌の壷が並べられてあり、緋色の敷物が目につく。老舗なんだろうが

立ち寄る人はいなかった。

平日も寂光院へ訪れる人はあとを絶たない。新緑の石段が絵になる。

葱坊主の畑。種の採取ための畑だろうが。手で種をとるとすれば手間が想像を絶する。

手づくりの童地蔵に高価な値札がつけられ、お地蔵さんは首を傾げている。

 

 

 

                

       

 

       

      


Viewing all articles
Browse latest Browse all 435

Trending Articles