新緑の大原の山々を前にして
新緑の大原の畔にキャンバスを立てて写生してきました。出発はJR草津駅9:00。びわ湖大橋経由、367号線を一路、大原の里へ。途中の花折れ峠では所々に藤が咲いていて、その都度、メンバーの目はそちらに向く。やがて、峠を抜けて、山々に囲まれた、里の駅大原に10:00着。待ち合わせのメンバーとも合流。三々五々にそれぞれ散らばり、写生場所をさがす。植えたばかりの紫蘇畑に大原の山裾が広がっている。菜花の向こうには裏比叡。青々とねぎ畑。葱坊主の群れる畑。赤い田植機で早苗を植えている。そのままに俳句の風景でもあった。
大原へ峠を越えて藤見あぐ 惟之
大原の裾野ひろげる紫蘇畑
紫蘇畑の畝色すでに赤味帯ぶ
新緑の石段のぼる寂光院
大原の山々映す田植どき
菜の花の裾野に薄すら裏比叡
葱坊主畑一杯に猛々し
薫風や童地蔵の売られけり
菜の花の後ろに裏比叡が薄っすら透けて見える。京の人は裏比叡とは言わず。
紫蘇の苗が手塩にかけて一苗一苗丁寧に植えられいて感動。ここ大原の柴漬は、この紫蘇で漬け
られる。大原名物柴漬の元はこの紫蘇畑なのである。よく見れば畑の土はすでに紫蘇色でした。
この景色は、大原見晴台近くの絶景。木影で皆んな描いていたのですっかり冷え切って描いて
いたようだ。地元の人のお奨め景色。
2枚目の作品はここからの風景を描いた。生活感のある風景でもあった。たった、20分の作品で
まだ、仕上がっていないが、もう一度、描きなおしてみたい。
寂光院近くの樽の居並ぶ漬物屋。結構にいい値札がついている。
寂光院近くの味噌屋。味噌の壷が並べられてあり、緋色の敷物が目につく。老舗なんだろうが
立ち寄る人はいなかった。
平日も寂光院へ訪れる人はあとを絶たない。新緑の石段が絵になる。
葱坊主の畑。種の採取ための畑だろうが。手で種をとるとすれば手間が想像を絶する。
手づくりの童地蔵に高価な値札がつけられ、お地蔵さんは首を傾げている。