連翹(京都植物園)6F
連翹の「翹」は枝がすくすくと伸びて花をつけている形を鳥の長い尾にたとえたものといわれている。枝が地に届くと、そこから根を出す。半蔓性の長い枝先まで、むせるような鮮やかな黄色い花をつけている様子は春の象徴のような勢いがある。花が盛りを過ぎる頃から小さな葉が萌えだす(岩淵喜代子)。角川俳句歳時記より。
連翹の一枝円を描きたり 高浜虚子
連翹や真間の里びと垣を結ばず 水原秋櫻子
連翹の綱をほどけば八方に 山口青頓
行き過ぎて尚連翹の花明り 中村汀女
連翹や雨の堅田の蓮如みち 星野麥丘人
連翹の黄に触れ胎の子が動く 樟 豊
連翹の黄にもあれなむヴァンゴッポ 惟之