比叡山延暦寺 にない堂 8号 水彩
常行堂(左)と法華堂(右)という同じ形の二つの堂が渡り廊下でつながれてをり、この廊下天秤棒にして弁慶が担いだという逸話によりにない堂と呼ばれている。常行堂は念佛を、法華堂は法華経をそれぞれ唱えて、修業する道場で、法華と念佛が一体であるという比叡山の教えを表し、二つのお堂が渡り廊下でつながっている理由もそこにある。親鸞聖人・西教寺真盛上人もこの地で修行され、顕彰碑が建立されている。右手の階段をのぼり渡り廊下をくぐれば、左に鐘堂、正面は釈迦堂である。2008年の湖水会の写生会は比叡山西塔のこの地でした。
瞬けばもふひとむかし苔ひかる 惟之
彼の人も彼の師も逝きて苔の花