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Channel: 水彩画と俳句の世界
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四月の詩(崇福寺)

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            半木の道の紅しだれ(京都・鴨川沿い)

      崇福寺

  古墳への山路ゆるやか冬すみれ  惟之

  山肌を斜めに過ぎるしぐれ跡

  三山の尾根に寺跡冬もみじ

  湖の風が頬刺す大根干し

  焼芋の煙燻りて子ら駆ける

    誌上句会 兼題「三寒四温」

  杉玉の影は真下へ四温晴    惟之

  癒え人抱く三寒四温かな    博女

  三寒の葬や園児ら空に泣き   ひさ子

  寄り道を少し四温の海岸へ   京子

  子の支えありし余生や四温晴  三枝子

  見晴るかす七里の渡し四温晴  保子

  土寄せを励む四温の野菜畑   里子

  三寒の日差しのあそぶ花時計  近子

  日日新た三寒四温に歩をのばし 敬子

  四温晴れ溶ける雫のセレナーデ 洋子 

  三寒の四温を待てる雀どち   篤子

  喪の家の三寒四温通り過ぐ   研二

  通院の靴選る四温日和かな   幸子

  貫入りも呼吸している四温かな 秀穂

  四温晴れ友を誘って海辺まで  靖子

  四温雲流るる雲を見上げをり  清彦

  久久の湾に竿振る四温晴    基雲

  三寒も四温も楽し旅程組む   一江

  四温の日待って読みつぐ新刊書 紀久子

  広縁に鳥の餌を摺る四温かな  幹夫

     やまびこ 二月号の作品から 感銘・共鳴ー私の好きな一句から

  舫ひ舟ぎいと相よる星月夜   素岳

  十五夜の雲の波間を月の舟   龍策

  肩へおく子の手のぬくし今日の月 きぬ

  船屋より舳出てゐる月明かり  素岳

  秋澄むや水のやうなる京ことば  耕

  雨の日は村も静かや白芙蓉   志津

  晩秋の雨脚白き波郷句碑    勝彦

  人過ぎて色なき風の残りけり  道子

  寝そびれて独りに惜しき夜半の月 梅子

  石に魔の住みをり古戦場の秋  隆を

  年齢を干支で答える敬老日   淑子

  ご貫主のお下駄今無く秋の暮  啓子

  落栗の蹴れば三つ子の弾けをり  幸子

  かけつこの好きな児秋を駆け抜ける  誠子

  ポケットの団栗捨てて旅終へる  千晶

     俳誌 嵯峨野 四月号(通巻561号)より

  

  

  

   

      

 

 

 

 

    

  

  

 

 


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