雪の朝 大津市黒津 (2017年1月15日)
鳶笛の一声わたり虫すだく 惟之
昨夜の風倒してゆきぬ鶏頭花
朝風に揺れて葉陰の葛の花
信号の無き湯の街や星流る
豆名月部屋いつぱいに赤子泣く
一年が短くなりて冬至粥 洋子
冬至湯にゆっくり入り夫偲ぶ 初枝
冬至の日日没計る一年生 秀子
銭湯の柚子と戯る父子かな 捨弘
恙なく輸入の冬至南瓜かな アイ子
日野菜漬け味深まりて冬至くる 惟之
冬至湯にありし日の母しのびをり
俳誌 嵯峨野二月号(通巻547号)より
雪の朝 大津市黒津 (2017年1月15日)
鳶笛の一声わたり虫すだく 惟之
昨夜の風倒してゆきぬ鶏頭花
朝風に揺れて葉陰の葛の花
信号の無き湯の街や星流る
豆名月部屋いつぱいに赤子泣く
一年が短くなりて冬至粥 洋子
冬至湯にゆっくり入り夫偲ぶ 初枝
冬至の日日没計る一年生 秀子
銭湯の柚子と戯る父子かな 捨弘
恙なく輸入の冬至南瓜かな アイ子
日野菜漬け味深まりて冬至くる 惟之
冬至湯にありし日の母しのびをり
俳誌 嵯峨野二月号(通巻547号)より