Quantcast
Channel: 水彩画と俳句の世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 435

近江町市場の界隈十三句

$
0
0

 

       「市民の台所」として親しまれている近江町市場

 京都発7:29発のサンダーバード3号に乗り、金沢に行ってきました。義兄の法事を終えて近くの近江町市場や主計町茶屋町、ひがし茶屋街を散策。4年前は雪で列車が遅れましたが、一月七日のこの日は、気温が10度まであがり、暖かい一日でした。

  朝日受け降り立つ人の息白し(敦賀駅)  惟之

  白山の雪の連山晴れわたり

  手取川渡り冬日の車窓かな

  雪吊りの松もお迎え鼓門

  冬ぬくし同胞集ふ古館

  格子戸の老舗の軒や冬簾

  輪唱の読経続きぬ七日かな

  海鼠噛み会話和みぬ僧ふたり

  ずわい蟹山と積まれて売られけり

  のど黒の尾ひれ背ひれや日脚伸ぶ

  日脚し伸ぶ暗がり坂の主計町(かぞえまち)

  冬日差す暗がり坂の石碑かな

  あかり坂暗がり坂や冬うらら

  浅野川桜冬芽の未だ固し

      JR金沢駅東広場に構える鼓をイメージした「鼓門」 

 老舗の料理屋 寿屋

 寿屋の前の道まっすぐにぬけ宮さんの辻階段をおりる

 主計町にある暗がり坂の石碑

 

  主計町茶屋街の町並み

 浅野川沿いの主計町茶屋街 桜冬芽が未だ固い

  泉鏡花記念館の近い茶屋街と浅野川大橋

  弁柄塗りの螢屋と柳   なつかしの景色となりぬ冬柳

 ひがし茶屋街と卯辰山。 幼きの日々は微睡み冬日差す。

  冬日差す屋根の高きや古館


Viewing all articles
Browse latest Browse all 435

Trending Articles