400年の伝統を継ぐ保津峡川下り
船頭の竿捌きに身をゆだね急流の飛沫を浴びて、保津川下りを初体験しました。そして、渡月小橋をわたり、右岸を小道を2km。保津川の岩を砕いて、舟の運行を可能にした角倉了以の木像のある大悲閣に行ってきました。
漱石の「虞美人草」にも保津川下りが登場します。是非読んでと船頭に一読をすすめられました。また、司馬遼太郎の街道をゆく「嵯峨散歩仙台・石巻」には大悲閣が登場します。
JR亀岡駅ー保津峡乗船場ー川下り(約90分)-保津峡下船場ー渡月小橋(渡月橋北詰め)-保津川右岸ー大悲閣(千光寺)-渡月橋ー嵯峨嵐山駅
船頭の竿の捌きや河鵜とぶ 惟之
ギイギイと櫓を漕ぐ音や岩つつじ
万緑や左大文字右比叡
花の山二町のぼれは大悲閣 芭蕉
六月や峰に雲置くあらし山
さあ、いよいよ乗船(AM10:00)。 前方、牛松山頂上の金毘羅宮には運航の安全を祈り舟が奉納されている。
20歳台、40歳台、70歳台の船頭が30分づつ交代で前、後、櫓を担当。棹捌きは見事で、語りも途切れない。
鉄橋をくくり、トロッコとも行交う。河鵜も飛び交い、木陰で夏鴨が睦む。竿跡をとらえて急流をゆく。
奇岩、奇石の多い川下り。この岩は清滝川合流点近くの書籍岩
11km 90分の川くだりもここでお終い
下船場に着く(11:30)
台風18号(2014年)の大規模な補修がいまも続いている(左岸)
渡月橋北詰の渡月小橋を渡り、右岸の小道を大悲閣(千光寺)に向かう
右岸から見た愛宕山 左の山裾は小倉山
右岸から左岸へ、左岸から右岸への渡し舟がゆく
大悲閣入口付近。芭蕉の句碑を見落とす。
櫓に建つ千光寺
角倉了以の木像。木槌頭で両眼はかっと見ひらき、工事用のすきを手に取り、片ひざを立て、巻いたロープを座蒲団代わりに座っている。
千光寺の堂内から絶景を観る
保津峡を眼下にして、左前方に大文字山、右に比叡山
JR保津峡駅より。 川下りの舟がくるタイミングは20分程度。