ミツガシワの咲き満ちた深泥池
深泥池は低い山に囲まれた周囲1.5キロメートルの小さな池である。水深1~2mながら池の底の泥層が7mを越え、この名の由来がある。氷河時代以来の動植物が現在での生育する点で、大変貴重な池とされていて、天然記念物深泥池水生植物群落に指定されている。 蓴菜(ジュンサイ、ヌナワ)はこの池の名物。茎や若葉にゼラチン状のぬめりがあり、吸い物や酢の物につかわれる。杜若、姫河骨などほかモウセンゴケ、ミミカキグサ、タヌキモなどの食虫植物が咲く。動物も多く、カモなどの水鳥のほか、ミズグモなどの水生動物や、コケムシ、ナマズ、クサガメなどさまざまな生態系の動物が集っているといわれている。
地下鉄北山駅ー鞍馬街道北へ700m-深泥池
初猟や深泥ケ池に道をとり 山口誓子
蓴生ふ池の水(み)かさや春の雨 蕪村
浮き島の位置見失う蓴菜舟 桶本詩葉
見一つを入るる盥(たらい)に蓴採る 鈴鹿野風呂
葉隠に蛇の子がゆく深泥池 惟之
蓴菜(ジュンサイ、ヌナワ)で覆われ、大きな浮島がある深泥池
ブルーギル、オオクチバスなどの外来魚の捕獲にいそがしい
蓴菜(ジュンサ)若葉をつまんで見せてくれました
貴重な深泥池を守る活動をされているボランティア