新緑の祇王寺
豆撒きの児は鬼を見て逃げ回る 惟之
ランナーの春の息吹きや樟並木
松の芯雨滴をまとひ一尺余
城跡へ抜ける山道すみれ草
朝市やリュックにひとつ春キャベツ
静寂や糺の森の藪椿
藪椿舌切雀出て御出で よう子
藪椿茶室に一枝格を上げ テル
ほとばしる水の流れに落椿 美枝
暮れ泥む音なき風に椿落 初枝
椿咲く木登り上手の女の子 秀子
俳誌 嵯峨野六月号(通巻第527号)より転載
新緑の祇王寺
豆撒きの児は鬼を見て逃げ回る 惟之
ランナーの春の息吹きや樟並木
松の芯雨滴をまとひ一尺余
城跡へ抜ける山道すみれ草
朝市やリュックにひとつ春キャベツ
静寂や糺の森の藪椿
藪椿舌切雀出て御出で よう子
藪椿茶室に一枝格を上げ テル
ほとばしる水の流れに落椿 美枝
暮れ泥む音なき風に椿落 初枝
椿咲く木登り上手の女の子 秀子
俳誌 嵯峨野六月号(通巻第527号)より転載