瀬田川沿いのふくらむ蕾
さくらの蕾がふくらみ、川辺に山茱萸の花がこぼれ、土手にはいぬふぐりが咲きのぼりました。そして、群遊していた瀬田洗堰の鴨は僅かな番が残こる春の鴨となりました。春らしくなった画像を求めて朝の散歩。歳時記から好きな俳句を探してみました。
山茱萸に明るき言葉こぼし合ふ 鍵和田袖子
いぬふぐり星のまたたく如くなり 高浜虚子
連翹の黄に触れ胎の子が動く 樟 豊
たんぽぽや日はいつまでも大空に 中村汀女
水仙を剣のごとくに活けし庵 山口青頓
白い星のような草の花
釣鐘のまわりに紫の小花を沢山つけた草の花
木蓮が頭上にありて胸開く 坪内捻典
残りしか残されゐしか春の鴨 岡本 瞳
鴨や鳰が見られなくなり、寂しくなった瀬田川洗堰の水辺