大銀杏に遊ぶ児(京都御苑)
山頂に神代の文字や大暑来る 惟之
シェフからの最初の一皿夏かぶら
帰省子にハグされ照れる二人かな
まなかひに伊吹座したる大花野
秋うらら湖畔に集ふフラダンス
薄野や深山に笑ふ磨崖仏
どこまでも風しか見えぬ芒原 秀子
残照や刻々燃ゆる芒原 洋子
次々にウエーブ起きや芒原 捨弘
穂芒の揺れて隠れし野の地蔵 美枝
庭に咲く矢筈芒を茶の床へ テル
突風に寝たり起きたり芒かな 幸子
道の辺のあまたの芒風ゆらす アイ子
手折らんと最早芒の刈られをり 初枝