ヴァイオリン 6号 中村広子
作者とはお話しできなかったが、弾きこなされたバイオリン。6号の小品ながら私には、一番存在感があった作品でした。緑のケースがこの主人公を引き立てている。
冬支度 10号 鶴田蓉子
作者は生活感のある作品が得意であるが、描写力がすばらしく。。風景画も単にきれいな景色より、ヒトの生活がにじんだ作品で大賞を取られている。
根の上高原 8号 西澤廣子
濃淡の表現がすばらしく、こんな描写をめざしたい。また、赤い色合いの樹の色遣いが真似のできない。
御嶽山 8号 西澤廣子
空、山、森。この色の塩梅がいい。濡れたとこ、乾いたところへ色を重ねる水彩画の妙を心得られた作品。
穴太積の寺(律院) 清水正彦
門前に羽ばたく暖簾の色使い、穴太積の石組みの表現などベテランの味わい。完成された写生の魅力である。
スパニッシュな壷 6号 伯耆惟之
背景を暗くして、主役を引き立てることはうまくいったが、 肝心の壷の立体感な表現がとぼしい。壷の模様に気がいって、基本的な写生ができていない。うまくゆくかわからないが、再度、やってみよう。